己楽道

【一日一作プロジェクト】「己楽道(おのたのみち)」を作った。朝8時半。父の親友であるTさんが、工具を持って登場。まずは打合せ。

「ホームセンターへ行き素材を購入」「軽トラで家まで運ぶ」「父の机を解体」「2階から本棚を下ろし解体」「欄間を取り外す」「解体ゴミを捨てる」

スムーズに行けば午後2〜3時に終了。さっそく9時開店と同時にお店へ乗り込む。先日、下見をしておいたので、リストに従い大型カートにじゃんじゃん積み込む。

「ベニア板、アクリル板、発泡スチロール、プラダン・・・」

全て182×91センチの大サイズ。今日は2人だから簡単に持ち上げられ、重ねられ、積み込める。2人って、すごいな。可能性が10倍にも広がる。お店でカットするしてもらう板が3枚あり

「カットに15分かかるかなぁ」「じゃあ軽トラの申込みしてくるわ」

連携プレーでてきぱきと。いよいよトラックの荷台へ。朝から風が強く、軽い発泡スチロールやプラダンがふわっと舞い上がる。ベニア板で下と上からサンドイッチにして。無事帰還。

「次はデスクの解体」「ドライバーでいけるな」

父の見守る中、がしがしと作業を進める私たち。できるだけドライバーを使い、最終手段は電ノコ。車に積み込めるサイズに。

「よし、次は本棚」「2階から下ろすらぁ?」

どれも1人ではできない。家具を引きずることはできても、持ち上げ、向きを変え・・・2人作業のスピード感。解体作業は庭で(笑)←どんどん使える庭へ〜。

「お弁当、買って来たよ」「もうお腹ぺこぺこ〜」

父が買ってきてくれたカツ丼にかぶりつく。働いた後はうまいのう〜。しばしおしゃべり&大笑い。近況報告に花が咲く。デザートを食べ、ひと休みした後は

「欄間を取り外す」「本当に取っちゃうの?もったいないなぁ」

Tさんが戸惑いの表情を浮かべ、じっと欄間を見上げる。父は無言。私に迷いはないので「お願いします」とイスに登って、ノコギリの刃を入れる。

「こんな感じで」「うわっ、本当に切っちゃうの?」

日本人の心に響くものがあるのかしら、欄間。工務店のYさんも「ええーっ、取っちゃうんですか⁉︎すごくいい欄間なのに」と、しばらく言葉を失っていた。その横で、父がぽつり。

「取ってください。娘は決めたら、そうなので」

日本文化を破壊しに帰って来た、スペイン帰りの娘(笑)←みなさんの共通イメージ。たぶん。そこで、みなさんを安心させるため、私は熱く訴える。

「大丈夫。たとえ失っても、欄間以上の物を作ればいいんだから!」

みなさん無言(笑)。私は本気だけど〜。喪失ではなく、これはプロセス。新しい何かが生まれるための前段階。誕生の予兆。大丈夫、ペルフェクト!(パーフェクト)。

「よし、じゃ切るよ」「お願いします」

ギコギコと欄間の端がカットされていく。柔らかい木なので、すすっと切れる。Tさんは脚立に登ってみかんを採る仕事もしていたので、とにかく身軽。と、その時、欄間の向こうからTさんがぽつり。

「まるで、脱獄しようとしてる囚人みたい」

刑務所かい〜(笑)。その横で、私は棚作り。カットしてきた板に金具をつけて。またしても、家中が作業場。ギコギコ、バンバン、ごんっ、ザクザク、パキン・・・なんという躍動感。

全ての廃棄ゴミを車に積み込み、ゴミ処理場へ。空を見上げれば、青い空にケムトレイル。またかい〜。豊橋方面、めちゃまかれてるなぁ。これがなければ晴天なのに。アレルギーだって出るわー。

「Tさん、ありがとうございました」「予定より早く終わったね」

明日は仕事、あさってはジムに行くというTさん。めちゃ元気や〜。80歳になっても毎日飛び回れる強さは、ずっとフルマラソンをやっていたからか。うらやましいー。

「己楽道(おのたのみち)」

「己道」文字。のびのびと我が道を歩んで行こう。まっすぐな道などない。周りの人みんなにわかってもらえる道も。今日に命を注ぎながら、全力で己道を楽しもう〜。

桜が満開ですね。みなさま、すてきな1日を。

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