いま、2つのホテルで演奏しています。
どちらも屋外なんだけど夜、弾いているとけっこう寒い。
ホテルのすぐ前は海だし。
もう夜の9時半まで明るいので、北ヨーロッパからやって来た観光客は
午後8時くらいまで幸せそうにプールにつかっている。
「いくら自分の国よりあったかいって・・・」と
マラガ人従業員は長袖に長ズボン。
見ているだけで寒いぞ~。
10時を過ぎて、海から突風が吹いてきた。
すごい勢いで髪の毛が舞い上がり
楽譜も鍵盤も見えない。
「そういう犬、いるよね。前髪、ゴムでとめてる・・・」
ベラは犬と思ったようだが、鏡で見ると
ボブ風のわたしの頭はすっかり
「ゲゲゲの鬼太郎」になっていた。
はあ~、なんなんだ、この頭。来週はピンでとめてこよう。momo
私が国王なら
スペインでは今、5月12日~15日にかけて
「4日間連続デモ」を実行中。
社会システム全体に対する抗議で、25%の失業率を始め、
学校・病院・年金・・・あらゆるところで
援助が絶たれていることに対する抗議である。
そのうえ、税金をまたさらに引き上げるという。
去年18%になったばかりだというのに。
わたしがスペイン国王だったら、
何十と持っている宮殿や広大な私有地、
何百と持っている個人財産をすぐに手放し、
スペインの建て直しをはかりますね。
国に、国民にお金を注ぐ。投資する。吸い上げるんじゃなくて。
方向が間違ってる。
少なくとも、40,000ユーロを1日で使う神経を、国民は疑っています。
ボツワナで象狩りする暇と金があったら、
もっと国のこと、国民のこと考えてください。
職安の、5時間待ちの列、傘さしながらみんな必死です。
国王は、どんなときに必死になるのか、聞いてみたい。momo
ギジェルモテル
スペインでは、子供に聖者の名前をつける。
キリスト教の国ならではの習慣だが、
イギリスとスペインで、同じ名前でも呼び方がかわる。
たとえば「マイケル」は「ミゲル」、「ジョン」は「フアン」、
「デイビッド」は「ダビー」・・・ここまでは許せる。
頭文字のアルファベット、おんなじだから。
問題は、音楽屋の友人と話をしているときに起こった。
「ギジェルモテル、知ってるよね?」
「なに、それ?」
「ええ~っ、ギジェルモテル知らないの?」
「・・・・・・」
説明を聞くあいだに、謎が解けてきた。でも、ちがいすぎる。
「ギジェルモテル」が「ウィリアム・テル」だなんて。
「ギ」と「ウ」ってぜんぜんちがうじゃん。ねぇ。Momo
歌詞の無い国歌
スペインの国歌には「歌詞」がない。だから歌えない。
本当なので、サッカーやオリンピックのとき見てみてください。
「やっぱり歌いたいぞう~♪」と
数年前「歌詞」を作ろうと全国大募集を試みたものの
けっきょくみんなが「これぞ!」というものがなく、企画そのものが流れてしまった。
先日、うちのピアノ教室に来る8才のウーゴと、新しい練習曲を決めていた。
「どんな曲、知ってるの?」と尋ねると
「う~ん・・・」としばらく考えたあと「国歌」。
「国歌ねぇ」
「僕、国歌うたえるよ。」
「ええっ、歌詞なんてあったっけ?」
深くうなずくと、ウーゴはすらすらと1番を歌いだした。
「あややや・・・・」
その歌詞にびっくり仰天し、次に来た生徒に同じ質問をすると
「あわわわ・・・・」
やはり同じ歌詞、それもここにはとても書けない内容なのだ。
う~ん、公にされていないだけで、ちゃんと存在する国歌の歌詞。
こどもって、すごいなぁ。Momo
美魔女 マリベル
わたしたちのサルサ教室の先生「マリベル」はいつも元気いっぱい。
いつも笑顔。マラガ人らしく陽気で歌うこと、踊ることが大好き。
「45,6歳かなぁ」と思っていたが、マリベルの年齢を聞いてびっくり!
「55歳よ!」って、
「なにぃ~!?」とても見えない!
毎日踊っていると、こうなるのか。ウエストのくびれもはっきり、
「はい、もっと腰を美しく、セクシーに動かして!」
って、見ていて同性ながらうっとりする。
「先生って、外見も大切だな」
とマリベルを見ていて思う。着飾った美しさ、顔の造形の美しさでなく、
表情の明るさや豊かさ、穏やかさ。内からあふれてくる暖かいエネルギーは
美しさに通ずる。それは30代の若さを失ってよりいっそう、
その人をうちから光り輝かせる「錬金術」の魔法のようだ。
マリベルのように、歳を重ねたい、と思う。momo
メレンゲ
わたしの通っているサルサ教室で、今日は「メレンゲ」を踊りました。
メレンゲは2拍子のアップテンポな音楽なので、
「ぼお~っ」としている瞬間はまったくなく、次々と先生の出す「ステップ名」にあわせ、
両足、両手を瞬間的に反応させなくてはなりません。
「はい、ブエルタ、続けてセセンタ、すぐマンテニーダ、はいカリート」って、
何なんだ、それ?
何とかステップを理解しても、理解するのと、体を動かすのとはちがうぞ。
「セセンタ!」と叫ばれ、
「あややや、どっち側に回るんだったか・・・あっ、こっちね」
なんてやってる間に
「ラテラル!」
って次の指示が飛ぶ。
「うわわわ、左足を出せ!」って、自分で言いながら1曲終わると、もうふらふら。
「7月にみんなで踊りに行くから、がんばりましょうね!」
って、先生はいつも元気だが、サルサバーの二の舞になるのでは・・・・と、不安がよぎる。
そうだ、明日はこの先生のことを書くことにしよう。momo
耳 その3
これだけ耳のかゆい原因は、きっと「菌」にちがいない。
ということは「殺菌」すればいいのである。
「殺菌するものねぇ~」
まず頭に浮かんだのは、にんにく、しょうが、しそ、うめぼし・・・・
「でも、耳に入れるのはちょっと、固形だし。できれば液体がいいなぁ・・・」
と口にして、突然ひらめいた。灯台もと暗し!
いつもベラが使っている「魔法の液体」があったではないか!
さっそく綿棒の先に「魔法の液体」をしみこませ、耳の中へ。
「ぎゃぁーーーーーーっ!」
しみるなんてもんじゃない。耳から火を吹いたよう。
「あうっ、あうっ」と耳をさすりながらころげ回っていると、あららら、
いつのまにか、かゆみがすぅーっと消えていく。
「すごい・・・」
1日2回、綿棒で耳を殺菌。とりあえず30回もかきむしることはなくなりました。
これ以外に「こんないい方法を知ってるぞ」という方がいらっしゃいましたら
ぜひ教えてください。
ところでベラが毎日、自分の足にすりこんでいる「魔法の液体」とは
どこの家庭の台所にもある「お酢」。
それを小ビンにいれて、うれしそうにそう呼んでます。momo
耳 その2
あまりの耳のかゆさに、1日何度も
「ああーーーーっ!」
と絶叫しなくてはならなくなり、ピアノを練習していても
気がつくと耳かきでほじほじしているという、困った状態になってしまった。
そのとき、いつもとちがう感じがしたので、耳かきを見ると
「ぐわあ、血だぁ!」
水より、怖い。さすがに事の重大さに気づき、
日本から持ってきた厚さ6センチくらいある「家庭の医学」を読み始めた。
「うう~ん」
なんだか恐ろしい病気ばかりで、急に心細くなってくる。
しかし気を取り直し、よ~く読んでみるとどうやら「菌」のようなのだ。
「菌に効くものって、何かなぁ・・・」
家の中にあるものを、あれこれ思い浮かべてみる。
いつも貧乏な「マラガ下町コミュニティ」の基本理念のひとつは「自然療法」。
どこどこが悪いといって、すぐ薬を買いに行くことはまずない。
まずは、身近にあるもので、自分の体で試すのだ。
こういう人たちに囲まれ暮らすうち、
「原因と対処」を自分で考えるようになってしまった。(あすにつづく)momo
耳 その1
ここのところ、耳の奥がものすご~くかゆく、自分でも気づかぬうちに、
「手元にあるものを何でも耳につっこむ」という奇怪な行動をくりかえしていた。
あまりのかゆさに、日本の「耳かき」を家、車、バッグ、自転車にまで
常備しなくてはならなくなり、先日、寝ていて耳から水がちょろちょろと流れ出たときは
驚きのあまり、ベッドの上に正座して
「これはいったい何事か・・・」
としばらく考えていた。
「いったいこの水は、どこから来たのか」
と考えていたら眠れなくなり(さんきゅうてるよ?って漢字で書けない)
朝、眠さとかゆさで、ふらふらしながらピアノ教室を始めたのだった。
(あすにつづく)momo
マーカー その2
マラガで1番大きな文房具屋に軽くいなされ、あとは文房具屋と見れば
かたっぱしら入ってみることにした。が、当然というのか
「文房具・悲惨事情」はマラガ全体に浸透していた。
「いちおうヨーロッパなんだから、ドイツ製とかフランス製とかないの?」
と言いたくなるが、南スペインはヨーロッパ人からは「アフリカの一部」と
いつもバカにされている。ふだんはわたしも腹だたしく思っていたが
今日はその気持ち、よくわかる。
「マーカーくらい、おいといてよ!」
絶叫しながら家に帰り、「マービーマーカー」をよく見ると日本製。
すごいなぁ、日本は。
何だか、マービーマーカーのある日本に、無性に帰りたくなってしまった。momo