井戸端会議& ぴかりの環

【一日一作プロジェクト】「ぴかりの環(わ)」を作った。夕方からお隣さん方と井戸端会議&誕生日会。いつもながら

「エレベーター前のスペースを会場に!」

こんなことが許されるのも、マラガの庶民的なエルパロ地区だから(笑)。おおらか〜。お母さんを訪ねてやって来た娘さんや赤ちゃん達も加わり

「親子3代井戸端会議」

これぞマラガ。オーレ!テーブルに並ぶ料理の数々。まずはカナッペ、生ハム、チーズ、サンドイッチなどをつまみながら

「サルー(乾杯)」「フェリス・クンプレアニョス!」

赤ワインでスタート。近況報告に花が咲く。Dさんは「5月末にフラメンコの舞台」があるらしく

「週に3回、猛特訓中」

Mさんはコロナ陽性が出て「10日間に渡って自主隔離」だった。Nさんは「家族が入院して」・・・と、みなさん忙しそうだけれど

「井戸端会議でエネルギーチャージしよう!」

ラテン女子パワー全開。デザートと共にシャンパンが登場。アボカドパウンドケーキ、ニンジンパウンドケーキ、ニンジンとココナッツの団子などをいただきながら、さらに乾杯。

「おいしいねぇ」「どれだけでも食べられる〜」

みなさん、本当に料理がお上手。うらやましい〜。料理下手な私は、ワインとチーズで参加。さすがに、それだけでは申し訳ないので

「あの〜、何も手作りしていないので『のみの市』をオファーさせていただきます」「メルカディージョ!!!(のみの市)」

みなさんの目がいっせいに輝く。先日、大整理をして出てきた「まだ使える(ほぼ)新品」の品々。実に大袋4つ分。

「よーしっ、いくよ〜。ほしい人は言ってね」「早い者勝ちだよ〜」「オーレ!」

この盛り上がり度(笑)。さすが下町エルパロ。キッチン道具、写真立て、電化製品、皿、グラス、ハンガー、ソファカバー、ビーチタオル、本、ケース、釣り糸、CD、容器、折り紙・・・出てくる出てくる。

「あっ、○に使える!」「○○にいいよね」

ひとつひとつコメントが入る(笑)。「Mさん、これ○○に役立つから、もらっておいたら!」「Lさん、これはお孫さんに」って、薦めまくる Dさん。ほとんど司会者。

「IKEAのソファカバーじゃん!もらっていいの?」「もちろん。うちにもうソファないから」

思うに、私自身のライフスタイルが刻々と、ものすごいスピードで毎月、毎シーズン変わっていくので、それに合わせて

「必要なもの」

がどんどん変わり、結果として不要な物がばんばん出る(汗)という流れ。たとえば、今の私がほしいのは

「農具、肥料、種、苗、薪」

って、心はガーデンだから(笑)。食べて飲んで、大騒ぎして免疫力アップ。最後にぽつりとDさんが

「2年前の今頃、この井戸端会議は始まったんだよね。ロックダウンで外に出られなくて」

そうだった。それぞれ自分の玄関の内側にイスを置いて。ドア越しに、私たちは会話を楽しんだ。3ヶ月に渡る厳しい外出禁止令。その中で私たちが

「唯一人間に会う、直接会話ができる瞬間」

が、この井戸端会議だった。3ヶ月も家から出られない。自由に外を歩けない。あの「非人間的な制裁」「狂気の世界」の中で、それとは正反対の「愛と創造のエネルギー」が、私たちの中から噴き出した。

「井戸端会議と一日一作プロジェクトは、あの過酷なロックダウンの中で生まれた」

闇の中で。逆境の中で。自由を奪われ、押し込められ、私たちは光に向かって手を伸ばした。懸命に。全力で。その原点を、切望を、祈りを、決心を、私は忘れない。

「ぴかりの環(わ)」

「ARTE(アート)ESPERANZA(希望)VERDAD(真実)」の文字が、遊びながら結ばれ、ひとつの環になる。闇から光(ぴかり)を、私たちが作り出す!これぞ人間力。みなさま、すてきな一日を。

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