【一日一作プロジェクト】「心音(こころね)」を作った。ぽかぽか陽気に誘われ、桜を見に。市内にある向山緑地さくら公園へ。
「うわぁ、きれい〜」「すごいなぁ、満開だね」
父と2人、桜並木に吸い込まれていく。あっちもこっちも。どこを見ても桜、桜、桜。なんだか夢の中を歩いているよう。遠くから、近くから。その可憐でたくましい姿を、ひたすら目に映す。
「やっと、会えた」
マラガでは、桜によく似たアーモンドの花で「お花見」をしていた。こんなふうに桜の下をそぞろ歩くのは何年ぶりだろう。15年?20年?あまりに遠すぎて思い出せない。
「お弁当持ってくればよかったね」「今年は開花が早いなぁ」
芝生の上で、ピクニックをするご夫婦や家族連れ。その幸せそうなこと。のんびりゆったり。最高やね〜。日本にいると当たり前のこの風景が、長くスペインにいると
「思い出の中の景色」
になる。はるか昔の。そこには、桜の中にたたずむ亡き母や祖母がいて。もっと若い父がいて。たとえ桜を目にしなくても、生きてはいける。それでも15年、20年ぶりに
「父と桜並木を歩けた」
ことが、たまらなくうれしい。2人で花を見上げ、一緒に春を迎えられたことが。実は本日、父と私にとって「新しい試み」がいくつか。まず、父が愛用していた
「手提げポーチをショルダーバッグに変える」
両手がすっきり空くように。バッグを置き忘れないように。私のキプリングのショルダーバッグをプレゼント。2人そろって肩から斜めがけ。
「お父さん、おそろいだよ〜」
これなら落とすこともない。空いた両手には「ポール」。支えることで脚の痛みが和らぐ。少しでも快適に。便利に。楽に。楽しく。
大切なのは「今の自分」に合わせて、ライフスタイル(生活や持ち物、道具など)を変えていくこと。私たちは、置かれた環境に合わせて
「自分を変化させ、幸せになる」
力を持っている。どんどん変わろう〜。楽しく前進。今、手にしているものを大切に。明日から「家の修繕」再開だ〜。
「心音(こころね)」
「心」「音」文字が、そっと寄り添う。思いは、心の音色。歓びも悲しみも、それぞれに美しいメロディを持つ。痛みや喪失、絶望でさえ。
音楽の和音の中には、メジャーコード(明るい響き)とマイナーコード(暗い響き)がある。ふたつでひとつ。それぞれに味があり、互いを引き立てる存在。大切なのはバランス。
みなさま、すてきな週末を。