【一日一作プロジェクト】「りべりべるるた」を作った。家の修繕は続く。朝一番で、工務店のYさんチームが登場。いよいよ
「押入れの中板を取り外す」
最初は自力でやろうと思ったのだけど、中板を取った後、壁がどうなるかわからない。さらに。歪んで傾いていた押入れの床を、この際
「取っ払って補強したらどうか」
という話になり、かなり大きな工事となった。まずは中板を解体。ゴンゴンガンガン、かなりの力仕事。電ノコやバールも使って。
「うわぁ、お任せしてよかった〜」
私の持っている工具、この細腕では無理だったかも。それから改めて、本日のメイン「床板」をとっぱらう作業へ。書くと1行だけど
「ごごーーーっ、ウィーン、ガンガン」
と凄まじい轟音。あらゆる器具を駆使して1時間、2時間・・・床板が少しずつはがされていく。そして、ついに。
「おおーーーーーーーっ」
初めて「土」を見た。家の下の。ふだんは絶対見ることのない大地。30年以上、光の差したことのない不思議なスペース。闇から光へ。
「なんと。床下にこんな世界が〜」
床板の下って、空洞だったんだ。こんな光景、なかなか見られるもんじゃない。興奮しながら、その2メートル弱の秘密のスペースを覗き込んでいると
「これから、補強していきますね」
床用の材料が、ぞろぞろと運ばれてくる。一瞬、光にさらされた床下の世界は、再び闇の中へ。たぶんもう2度と目にすることはない。
「こういう場所に遺体を埋めて、床を補強したら、わからないんじゃ?」
容疑者として疑われない限り。床板をこうして取っ払わない限り。土地を売らない限り。家の解体中に、思いがけない物に遭遇。って、あるのでは?
「そういう不思議な体験、ありました?」
と尋ねたくなる衝動を、ぐっと押さえる。みなさん、ランチも食べずにがんばってくれているのだ。そんなこと聞いている暇があったら、お茶でも出せ。
「どうぞ、温かいお茶とお菓子です」
散らばる工具の間に(笑)。それにしても、押入れの壁に空いた隙間、穴、現れた土壁。そこから、ひゅーひゅーと冷たい外気が入ってくる。
「真冬にリフォームをしてはいけない」
春でよかった〜。本日はここまで。押入れの中板に使われていた角材に飛びつく。「これください!」クギをペンチで抜いていたら
「僕がバールでやりますから。それじゃ手をケガしますよ」
言われた矢先に、指にトゲがぶすっ。あ〜あ。手袋もしないでやるから。実はYさんチームが作業する横で、ノコギリを手に庭で板をカット(写真)。階段下の物置きスペースに、棚を取り付けるのだ〜。
「もはや家全体が作業場」
それぞれが作業を進める。黙々と。いやぁ、日曜大工するのに最高の環境や〜(笑)。師匠はすぐそばにいるし。ちょこちょこ質問もできるし。何より
「現場感、制作オーラ、アドレナリン、ライブ感」
がたまらない〜。あまりの騒音に、父は病院に逃げて行ったが(←行き先!)、私には心地よいBGM。プロの先輩方の姿が、自力リフォーム魂に火をつける。作業は明日へ続く。
「りべりべるるた」
「LIBERTAD(リベルター/自由)」文字が、つる植物のように手を伸ばす。実をつける。庭が与えてくれるインスピレーション。「つる文字」(笑)。
みなさま、すてきな週末を。