顔を失くした人

【一日一作プロジェクト】「顔を失くした人」を作った。スーパーへ行くと、信じられない祝福が私を待っていた。

「マスク不要」

おお〜、実に2年ぶり!スペインは2年の長きに渡り「室内マスク義務(罰金)」だったので、マスクを忘れようものなら

「スーパーや店の中に入れてもらえない」

厳しさ。それが、2年ぶりにマスクなしで買い物ができる。うれしいよ〜(涙)。ついでに、雑貨屋に寄ったら

「マスク不要ですよ〜」

って、お店のお姉さんもしていなかった(笑)。自由選択、これっしょ!その後、駅ビルへ。テナント店が何十軒と入る大きなショッピングセンター。はたして。

「おお〜、マスク不要だー」

この開放感。景色がちがう〜(笑)。もうマスクが「顔の一部」になっていた。2年とはそういう時間。マスクを取ると、表情が、声が、呼吸が、戻る。よみがえる。

「人間に戻った」

歓び(笑)。自粛と義務は違う。たかがマスクだけど、義務の下では精神的・肉体的・経済的ストレスが発生する。これからは晴れて

「自由選択」

スペインに春が来た〜。マスクは「ボサル(犬の口輪)」ともスペインでは呼ばれている。「抗議できないよう」「黙らせる」アイテムとして(笑)。

「お店で働く人たちがうれしそう」

なのもいい。長時間マスク着用で働く、ってものすごい心身の負担だよね。マスクに溜まった悪い空気をくり返し吸って。とにかく

「町に笑顔が戻った」

これぞ、春!「個人主義」で社会的「同調圧力」のないスペイン。これから一気にマスクなしの動きは広がりそう。

「顔を失くした人」

マスク義務によって、声を、表情を、呼吸を奪い取られた人間。しかし、その目は真実を見すえ、光を、希望を見つめる。日本はゴールデンウィークの真っ最中ですね。みなさま、すてきな連休を。

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