異ぴかり

【一日一作プロジェクト】ネックアート「異ぴかり(いぴかり)」を作った。父とスカイプをしていたら、オウムが無理やり画面に入り込んで来た。

「あぁあっ、キーボードの上はダメ!」「パソコンをかじらないでっ」

手で無造作に追い払われるオウムを見ていた父が、ぽつり。

「かわいそうに。動きが早すぎて、オウムがびっくりしてるよ」「はっ?」

思ってもみない指摘。動きが早すぎる?そういえば、いつだったか友人に

「動きがせかせかしている」「直線的」

と言われたことがあった。どうも落ち着いた、ゆったりとした柔らかい動きが苦手。なので、そんな私にフラメンコの練習は大いに役に立っている。

「踊るって、自分の体の各パーツを意識する」

ことなのだ(←ということを知った)。腕を回す、足を踏み出す、重心を移動する、あらゆる動きに、背中、肩、手、腕、腰、足、首、頭の連動が必要。

「いかにこれまで自分の肉体に無関心だったか」

53歳にして実感。もともと超固いので「しなり」が出てきたとはいえ、過去の自分と比較。たぶん周りから見たら

「えっ、それで?」

というレベル(笑)。それでいいのだ。「せかせか&直線的」な私が「ゆったり&曲線的」なフラメンコにトライすることに意味がある。大切なのはバランス。

さて。オウムと私には、日々のルーティンがある。計画性はあまりないけれど(←ひらめきに誘われやすい)

「ルーティンはある」

笑。たとえば、衣類。ダンス教室へ行く時には、3つのスポーツウェアをひたすらくり返す。アトリエではボロボロの作業着(絵の具でカピカピになって不快になったら、切って雑巾に)。

作品のタイマー自撮りには「全身黒」。これ全て「余計なことに気を取られたくない」ずぼら精神から。好きなことに集中していたい。

オウムは起床7時半。一日中、アトリエやピアノ室、キッチンなどを自由に散歩している。が、なぜか外が暗くなって来ると、私の後をついて回り

「そろそろ寝室に行く時間だよね」

みたいなプレッシャーをかけてくる。そして、1日の終わりに「止まり木であるホウキ」を手に、2人してベッドへと向かう。あっ、元ホウキか。毛は全てむしられて1本もなし。

「異ぴかり(いぴかり)」

ネックアート。残りの布やひもを使ってタイを作った。ひとつひとつ、色も形も違うパーツ。なのに、不思議な調和の中にある。

私たちは1人1人、みんなちがう。それぞれに味があり、それぞれがぴかりと光を放つ。「異」は豊かさ。「個」「異」を大切にする社会でありますように!作品を通して、エールを送り続けたい。

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