【一日一作プロジェクト】「天水守(あまみずもり)」を作った。セントロまで出かけた帰りに、近所にできたモロッコ料理店へ。すでにお腹ぺこぺこ。
「テイクアウトして、おうちランチしよう」
さっそく「チキンのパスティーラ」を注文。20分ほどかかるとのことなので、その辺をぶらぶらして待とうと思った瞬間
「おおっ、もも。久しぶり〜。元気?」
カウンターの奥からお声がかかり、振り返ればなんと、行きつけのピザ屋のおじさん(アルゼンチン人)。
「ピアノは弾いてる?」「それがぜんぜん」
20年近く通っているピザ屋さんなのだけど、実はピザ以外のサイドメニュー(シャワルマやケサディージャなど)ばかり頼んでいる(笑)。
「彼女はミュージシャンなんだよ。ピアニスト」「えっ、ピアノが弾けるの?」
モロッコ料理店のマスターが、驚いたように私を見る。たいていいつも全身スポーツウェア、もしくはアトリエ作業着なので、想像もしていなかったはず。
「ビールでも飲んだら?」「よし、じゃビール!」
思いがけずカウンターを陣取り、ピザ屋のおじさんとビールで乾杯。モロッコ料理店のマスターも話に加わって、なんだか国際的な雰囲気(笑)。
「テイクアウトうれしいです。実は料理が下手で」「えっ、まさか。ピアノ弾けるんでしょ。『金の指』を持っているはず」「いやいや、それが料理とは全く関係ないようで」
ビール片手におしゃべりしていたら、あっという間に20分。熱々のパスティーラを手渡され、ついでにスペイン風オムレツも買い、意気揚々と帰宅。
「いただきまーす」「ひゅーいっ、ぐわっ」
さっそくオウムが飛んでくる。サラダとスープは先に作っておいたので、テーブルに運ぶだけ。楽ちんランチ。
パスティーラ(写真)は、ちょっと見はデザートだけど、中身はチキン。薄い皮に包まれ、味付けはやや甘め。シナモンとアーモンドが効いている。
「お、お、おいし〜〜〜っ」
モロッコ人のお姉さんの手料理は、心まで温めてくれる。たまには、テイクアウトもいいもんだ。今度はピザ屋のおじさんの所へ行ってみよう。
「天水守(あまみずもり)」
珍しく雨が続いたマラガ。雨水への感謝を込めて。実はこれ、クリアーファイルの表紙。プラスチックをカットし、パーツを貼りつけて。アンダルシア地方は「白い村」で有名だけれど
「砂塵と雨によって泥水が降り注ぎ、白い村が赤茶色の村に変貌」
した凄まじい写真が、ニュースに出ていた。うちのマンションも白壁なのだけど、まだ赤茶色のまま。これからどうするのかコミュニティで議論中。
スペインは「夏時間」になり、日本との時差は8時間から7時間に。時計の針を1時間進めるので、夜8時半まで明るくなる(笑)これが好き〜。日本は桜が満開ですね。すてきな日曜日を!