海星

【一日一作プロジェクト】バッグアート「海星(うみぼし)」を作った。ここ数日、マラガは珍しく雨模様。サハラ砂漠から吹き付ける「砂塵」の上に「雨」なので

「道路やテラスが泥だらけ」

そんな中、久しぶりにセントロへ。支払いやサインなど事務処理に回る。なんとか無事終了。ハビ吉とランチの約束をしていたので

「この店にいるよ〜」

とメッセージ。レストランの名前と地図を送るも、全く現れない。とりあえず「赤ワインをちびちびやりながら」待つ。お店の人も顔見知りなので

「遅いですねぇ」

などと声をかけられつつ、スマホを見ているとハビ吉から1枚の写真が送られて来た。なぜかカウンターにベルモットのグラスが1つ。ぽつんと置かれている。なんなん?

「ベルモット飲んで待ってるんだけど、今どこ?」「はっ???」

私もすぐに、飲みかけの赤ワインの写真を送る。そこで初めて、私たちは「別々の店で互いを待ちながら一杯やっている」ことに気づいた。

「ももに言われた店に来たよ」「ご、ごめん、まちがえた」「はぁあっ⁉︎」「違う店の情報を送ってしまった」「ええーーーっ」

信じられん〜と言いながらも、ハビ吉は注文したベルモットを一息に飲み干し、私の待つ店へ駆け込んで来た。もう平謝り(汗)。

「今日は寒いから、暖かいカルディート飲もうよ」「いいね」

魚介類のスープなのだけど、コーヒーカップに入っている(笑)。イカや魚のフライをつまみながら赤ワイン。おいし〜。

「ガソリン満タン入れたら、前は55ユーロだったのに、90ユーロだった!」「電気代の請求書が来たら、2倍以上だった!」

ハビ吉が恐ろしい近況報告をしてくれる。スペインの物価は凄まじい勢いで急騰中。特に電気、ガス、ガソリンは、毎週新記録を塗り替えている。いまや人々の関心は

「生活費の値上がり」

死活問題。なので、この切実な問題を前に、すっかりコロナの話は陰をひそめている。ほったらかし。そこにおいとけ、って感じ(笑)。

まだ食料品やレストランは5〜10%ほどの値上げですんでいるけれど、このまま行けば間違いなく

「物不足」「エネルギー不足」「食糧危機」

が起こる。手に入らない物が出て来たら、生活は一変する。これまで自由に買えたものが、買えなくなる。残念ながら、世界の支配層(ピラミッドの頂点)は、あらゆる方法で「間引き」を計画しているようだ。

「外食できるのも今のうちかも」「よっし、今のうちに食べるぞ〜」

元気に白ワインで乾杯。このフライに使う「ひまわり油」「小麦粉」だって、これからどうなることか。少なくとも

「明日より、今日の方が安い」

笑。急げ〜。結局、ハビ吉は「ベルモット、赤ワイン、白ワイン」と立て続けに3杯飲み

「なんか酔っ払ってる〜」

と言いながら、帰って行った。まあ、歩きだから、そのうち覚めるであろう。スペインは、国産のオリーブオイル、ワイン、チーズ、ハム類、穀物で溢れている。

それに比べ、日本の自給自足率の低さ。輸入率を考えると、ぞっとしてしまう。そんなわけで、私の次のステージは「畑をやりながらアート」なのかも。

最後になりましたが、東北のみなさんが無事でありますように。地震の被害が最小限に収まりますように。一日も早くもとの生活に戻れますように。スペインよりお祈りしています。

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