ぴかり雨

【一日一作プロジェクト】ブローチアート「ぴかり雨」を作った。先日、箱の中からごっそり出てきた「カットした残りのキレハシ」たち。

「ゴミというなかれ」「残り物には福がある」

何でもアートに大変身!企画(笑)。細くて小さい細切れパーツばかりで、制約はあるけれど。条件があるって燃えるよね〜。

「この子たちをアートに昇華させるのだ」

わくわくが羅針盤。並べたりくっつけたり。重ねたりカットしたり。だんだん形になってくる。手をかけたところには、心が宿る。思いが。命が。

「余り、残りはムダ、ゴミではなく、切り取られた方もまたメイン。主役なのだ」

思わずその辺の紙にメモる(笑)。何事も凹凸、ポジとネガ、陰陽のように

「ふたつでひとつ」

キレハシアートのおかげで、切り取られた方に焦点を当てる、視点を変える経験をさせてもらった。よーし、こうなったら

「キレハシ全部使って、作れるだけ作ろう」

笑。前進しかないんか〜。そんなわけで、数点を同時進行中。さて。マラガは久しぶりに小雨が降った。昼間は太陽が顔をのぞかせたけれど、午後から再び雨雲に覆われ、アトリエがどんより薄暗い。

「眠い」

太陽の光を浴びていないから?なんとなく頭もぼんやり。湿度のせい?薄暗いから?久しぶりにベッドで昼寝(ソファがないため、たとえ20分でもベッド)。そしたらオウムもついて来た。その顔は

「えっ、ええっ?もう寝る時間?」

と言っている(笑)。雨に濡れたアスファルトを車が通ると、いつもと違う音がする。波の音、風の音が雨の気配を含んで、重く沈み込む。ベッドの中で目を閉じ、耳を澄ませる。

「湿度が変わると、音まで変わるんだなぁ」

この感じ、忘れていた。ふいに日本を思い出した。懐かしい感覚。雨の日、外に出るとまるで違う匂いに包まれていた。

「雨どいの下、どぶの中、水たまりや泥の中にわざわざ入って」

さんざん道草をして帰り、よく母にど叱られていた(←三河方言)。傘のさし方が悪く、制服をびしょ濡れにさせたり。靴の中に水を入れ、がっぽがっぽ音をさせながら歩いたり(笑)雨の日の記憶がよみがえる。

「ぴかり雨」

「光(ぴかり)の雨」がはじけ飛ぶ。歓びのしずくを踊らせながら。ブローチアート。雨の日につけたら、晴れやかな気分になれそう〜。太陽がないから、届けられるものもある。

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