金歯はいくらか・1

数週間前に、このブログで
「大掃除をしていたべラが、金歯を見つけたこと」
を書きましたが、みなさんおぼえておられますか。

「金歯の金を、売れないものか」
と、真剣に考えているべラのもとに
ブログを読んでくださっているという「tomateさん」より
「歯つきでも、売れますよ!」
というコメントが届き、べラは小躍りしておりました。
(イメージとして。小躍りできるような体形ではない)

それから一週間が過ぎ、金歯を持っていこうと探すと
「・・・ない」
べラの顔色が、すっかり変わっている。
「ももー、どこにしまったか、思い出せないよー」

こんなことはいつものことなので、最近の私は
「そりゃ、しまったところにあるんでしょ」
と手仕事をしながら、背中で答える。
「それが思い出せないから、聞いてるんだよ~」

こうして毎日、どこに置いたか思い出せない
「メガネ」「コピー」「鍵」「小銭入れの財布」などを、私は探している。
「金歯ねぇ・・・たしか私が最後に見たのは、寝室の引き出しの一番上、だったと思う」
「見てみますっ」

当然というのか、金歯はそこに、あった。
「ああー、よかった。もも、ありがとう」
感謝するので、ついつい許してしまう。
「さっそく、売ってきます!」
べラは意気揚々と、自転車で出かけて行った。

「ただいまー(日本語)」
「おかえり、どうだった?売れた?」
べラはがっくりと肩を落とすと
「売るには、『身分証明書』が必要なんだって」
「へぇ、知らなかった」

しかし次の瞬間、すっかり気をよくして
「明日もう一度、行ってみますっ」
その表情が、不思議な自信に包まれているので
「どうしたの?」
と、尋ねてみると
「窓口の人が、これなら買い取りますよって!」

おおー。本当に、売れるのか。
歯つきで。
tomateさんにコメントをいただかなければ
お店にいくことも、きっとなかったでしょう。
ああー、ありがとうございます。

さて、べラの金歯はいったい、いくらか。
明日のブログで、結果を報告します。

(明日につづく)

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