命は踊り、咲く・手続き問題・2

【一日一作プロジェクト】「命は踊り、咲く」を作った。昨日の続き「手続き問題・2」。スペインのぺぺから

「ココが誰とも仲よくできない」「他のオウムたちを攻撃する」「小さなインコを追い回してケガをおわせ、病院に連れて行かねばならなかった」

と連絡が入った。そして、他のオウムたちを守るために「ココを鳥かごに入れるしかない」と告げられた。これまでもその兆しはあった。けれど、なんとかぺぺが「様子を見よう」と先延ばしにしてくれていた。

「もも、残念だけど、これ以上うちでは預かれないよ。ココを引き取りに来てくれる?」

ぺぺが悲しげに言った。「うちにいても、ココは一生鳥かごの中にいるだけだよ」。傷つけてしまったインコは回復するのか。「誰も幸せでない」その状況に打ちのめされ、息もつけず、ひたすら謝る私に、ぺぺははっきりと言った。

「ココは、ももが迎えに来てくれることだけを待っているんだよ」

だから誰とも仲よくしない。新しい環境に慣れようともしない。ここは、自分のいる場所じゃない。預けられているだけで、きっと迎えに来てもらえる。

「そう信じて、その日だけを待っているんだ。ももと一緒に生きる、ってココはもう決めてるんだよ」

その瞬間、私は自分の運命を受けとめた。ココはもう決めているのだ。これは自分の居場所、自分の人生じゃないと。自分の望んでいない人生に、

「全力で『ノー』を突きつけた」「あきらめて、現状を受け入れることをはっきり拒否」

したのだ。その強烈なノーを、私は受け取った。これから、どんな道が私たちを待っているのかわからないけれど、エネルギーの全ては「私たちが一緒になる」」ために使う。

犬や猫と違い、鳥の輸出入(国際移動)はとても条件が厳しい。健康診断書があっても、ペットとして飛行機にも乗せてもらえない。さらにココ(ヨウム)は

「ワシントン条約の絶滅危惧種・カテゴリー1」

最上級に属すので、その手続きたるや困難を極める。書類に次ぐ書類で、現実的にはほぼ不可能。日本の経済産業省、厚生労働省、スペインの農林水産省などに問い合わせるも

「自分がやろうとしていること、わかってます?」「絶滅危惧種・カテゴリー1って、ゴリラやキリンと同じランクですよ」「それを個人で輸出入って」

この道は、長く暗い。それはわかる。でも、ココはもう決めているのだ。「自分の望む人生のために命をかける」と。だったら、やるっきゃなかろう。挑戦あるのみ。

すぐにチケットを取り、スペインへ。とりあえず、ハビ吉のマンションに身を寄せさせてもらい、マラガ到着翌日、ココを迎えに行くことになった。

ぺぺのように動物愛に満ちた人は、そうそういない。その彼がお手上げで、他のオウムたちとも仲よくできないなら、この先だって「養子縁組」は難しい。

「となれば、道はひとつ」

スペインでココと暮らしながら「日本に連れて行く」道を探す。道がないなら、作るまで!

その時、私はまだ知らなかった。その決意が、私たちを何十回と言う絶望、二転三転ならぬ20転30転に導くことを(つづく)。

★作品紹介「命は踊り、咲く」。2022年、マンション退去の迫る中で連日爆作。「ESPERANZA(希望)」「LIBERTAD(自由)」文字。

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