闇に咲く花となれ

【一日一作プロジェクト】「闇に咲く花となれ」を作った。昨日の続き。ポルトガルカフェの後は、行きつけのフラメンコ店へ。

「全て100〜150ユーロ」

という安物ドレスコーナーへ案内される。安いので、色もデザインもそうそうは選べない。数だって少ない。が、気に入れば買える。と思うと、試着にも力が入る。

「これはどう?」

お店のお姉さんに最初におすすめされたのが、赤と水色の花柄ドレス(写真6枚目)。ほぼお直しが必要ないほどぴったり。

「いちごの精みたいでかわいい〜」

のだけど、ちょっと若者向けだよなぁ。54歳なので、もう少しエレガンスさがほしい。そこで、自分で選んだのがこちら。青緑のドレス。そう、色で選んだ(笑)。水玉も入ってるし〜。

「おぉお、いい感じ」「ちょっと大きいかなぁ」「それは直すので大丈夫」

お姉さんが慣れた手つきで、ささっと紫色のマントン(ショール)を着付けてくれる。

「おぉお、すてき〜」「後ろ姿がすごくかっこいいよ」

千恵さんが写真を撮り、その場で見せてくれる。ほんとだー。ドレスだけだとのっぺりした感じなのに、マントンを羽織るだけでこうもバランスが整うものか〜。

「頭につける花は紫でどう?」

お姉さんがテキパキとコーディネートを進めてくれる。私は鏡の中の自分だけ見て、あーだこーだ言っておればいいのだ。なんという贅沢。

日本では、庭石を動かしたり日曜大工をしたりして、男子力ばかり上げていたが、ここに来て一気に女子力アップ(笑)。

「女神になった気分」

フラメンコドレスって、こんなには気分が高揚するものだったんだ〜。完全コーディネートって、気合が入る。背筋もすっと伸びる。これなら暑さも忘れそうや〜。

「花飾りに緑色の花も入れてほしいなぁ」

ドレスと同じ色の。オーダーメイドだから、ささっと作ってもらえる。腰、背中、お尻、腕、丈・・・ドレスが体にフィットするよう、1つ1つまち針でとめていく。あぁあ、なんてすてきなんだ〜。

「これは、ここでしか買えないよね」

私の迷いを知るかのように、千恵さんがぽつり。スペイン広しと言えども、これはアンダルシア地方の民族衣装。地元民向けだからこそ、このお値段。

「ええい、買ってしまえ〜」

ついにこの日が〜。フラメンコドレス完全コーディネート。思いきった買い物は、きっと運気を上げてくれるはず。おっし、流浪の民から脱出だ〜。

「千恵さん、お誕生日プレゼントに好きな扇子を選んで」「ありがとう。じゃあ、これにしようかな」

シンプルで上品な白。どんな服にも合いそう〜。これにて、韓国・ポルトガル・スペイン周遊の旅も終わり。わずか数時間だったけど、小さな感動がいっぱい。千恵さん、楽しい時間をありがとう。

「闇に咲く花となれ」

闇の中でも、目が慣れると濃淡が見えてくる。光の筋が。光の方向が。大切なのは、呼吸を変えず歩き続けること。闇に落ちた時は腹をくくって。闇に咲く花となれ。今いる場所で咲けばいい。

暑い日が続きますので、水分補給を忘れずに。みなさま、すてきな1日を。

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