日本上陸記& 願咲

【一日一作プロジェクト】「願咲(ねがいざき)」を作った。マラガを出発し、8時半にパリへ到着。乗り継ぎ時間はたったの1時間50分。かなり早足でパスポートコントロールへ。

「えええっ、なにこれ!!!」

目の前には、長蛇の列。こんなの見たこともない。ざっと50人単位で数えると・・・その10倍以上。ってことは

「500人以上」

うそ。頭上の電光掲示板には「50分待ち」の表示が。ディズニーランドのアトラクションか〜。よく見ると、パスポート提示窓口は、たったの3つしか開いていない。

「500人に対して3つ」

果てしないな(涙)。10分、20分、30分・・・まだ窓口ははるか遠く。だいたいぎゅうぎゅう詰めに並ばされているので、ソーシャルディスタンスも何もあったもんじゃない。

50分を過ぎた頃から、群衆が騒ぎ始めた。並んでいる人の大半は「乗り継ぎ客」なので、フライトに間に合わなければ自己責任。チケットを失う。

「何とかしてくれ!間に合わない」「あと20分で次のフライトが!」「私は15分!窓口を増やして」

さすがに収拾がつかなくなり、係の女性が群衆に向かって声を上げる。

「乗り継ぎが30分以内の方、手を上げてください」

すると、なんと。3分の1がざっと手を上げる。もちろん私も。成田行きの便は、25分後に出発するのだ。係員が数人でチケットを確認しながら

「乗り継ぎ20分以内」

から、優先的にアテンドする方針に。私のチケットを見るや

「あなたは25分だから、ちょっと待ってて」

はぁあ?待っていられるかい〜。まだこれから「ターミナルの移動」があるのだ。それもバスに乗って。

さらに、自分の搭乗ゲートまで走って駆けつけねばならない。これをたった25分で?誰もコロナのことなんか、頭にない。はたして自分の便に

「乗り継げるのか」

それだけ。なんとかパスポートコントロールをクリアー。一目散に走り出す。バスでターミナルを移動。これで15分を使い切る。

「あと10分しかない」

搭乗ゲートへ全速力で走る。出発10分前では、とっくにゲートは閉まっているところ

「うわあぁあ、間に合った〜」

まだ乗客がぞろぞろと飛行機へ乗り込んでいる。聞けば、出発が20分ほど遅れているとのこと。ありがたや〜。なんとか成田行きの便に搭乗。

「あとは、座っていれば日本」

安心感で、すとんと気が抜け、しばし呆然。あまりのテンションの連続に、全く写真を撮っていない。ことに後から気づいた(笑)。

赤ワインで1人乾杯。のんびりランチを味わい、映画三昧。ロシア上空を通れないので、初の南ルート。

「なんと14時間の空の旅」

時計が1回りして、さらに2時間。長っ。どれだけ映画を見ても、時間が余る。地図を見ながら、今回のルートを確認。

「ルーマニア、ギリシャ、カスピ海、黒海、カザフスタン・・・」

こんな場所を飛んでいるんだなぁ。なんだか感動。飛行機はかなりの混み具合。体を横にすることができず、ほとんど眠れないまま成田空港へ。スペイン出発の前夜も、ほぼ寝ていないので

「丸2日に渡って覚醒状態」

どうか成田空港の入国手続きが、早くすみますように。聞けば3時間、5時間、7時間と所要時間はさまざま。どうやらその時の「運」次第。らしい。

「おお〜日本だ・・・」

懐かしい日本の大地。はるばる来たぜ〜。静かな感動がひたひたと押し寄せる。それと同時に、ぴぴぴっと緊張感が全身を包む。

「何としても『陰性』を出さなくては!」

空港のPCR検査で「陽性」が出れば、強制収容所に送られてしまう。そこでまず1週間の隔離生活。1週間後に再度検査。ここで陰性にならなければ、さらに1週間(涙)。収容所生活は続く。

「そしたら、日本滞在が終わってしまう」

祈るような気持ちで、空港へ降り立つ。これから怒涛の手続きと検査。うおっし、行くぜ〜。(明日に続く)

★作品紹介「願咲(ねがいざき)」。思いが育ち、願いが咲く。バッグアート。

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「日本上陸記& 願咲」への3件のフィードバック

  1. ももさん、長時間のフライトお疲れ様でした。
    最近の水際対策緩和で6月1日午前0時以降のスペインからの入国時にはワクチン接種の如何を問わず検査不要、自宅待機も不要となったと聞いています。(スペイン搭乗前72時間以内の検査陰性証明は必要)
    一時帰国の日本での時間を楽しんでください。

    因みに私も7月の帰国時はマラガ→パリ→東京便を予定しています。(以上)

  2. 山上さん、最新情報をありがとうございます。
    ようやく緩和が進み、国際移動が楽になりますね。
    どうぞ楽しいマラガ滞在を!
    その頃には私もマラガにおりますので
    改めて情報をお伝えしますね。

  3. ももさん、ありがとうございます、よろしくお願いします。

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