【一日一作プロジェクト】「心ここにALAS(アラス)」を作った。先日、鼻風邪(咽頭炎?花粉症?)になった際「鼻水ずるずる」で、何を食べてもおいしくない。
「これは食欲がないのか。それとも、自分の料理が下手すぎて食欲がわかないのか」
いったいどっちなのか。この問題をはっきりさせるには
「絶対おいしいものを食べる」
に尽きる。というわけで、近所の行きつけモロッコ料理屋さんへ行ってみた(先日の話)。さっそく「サラダ」と「チキンのパスティーラ」を注文。
「うわぁ、きれい〜」
すでに盛り付けがちがう(笑)。まるでお花畑。マンゴー、アボカド、いちご、りんご、クルミ、アーモンドの中に、レタスがある。おまけみたいに。鼻水をすすりながらひと口。
「お、お、おいしい〜」
なんか感激。口の中で広がる爽やかな風味。目が覚めるよう〜。思えば、自分の料理に感動したことは、ない。「栄養面だけ」を考えて作っているので
「料理名がついていないもの」
も多いのだ。ってか、今書きながら思ったけど、私の興味は「食材」なのだ。「料理」でなく。
「ほうれん草とブロッコリー、チキンを食べよう」「おやつにリンゴとマンゴー、バナナを食べよう」「砂糖でなくマラガのはちみつで」「小腹がすいたらアーモンドとクルミ」「生姜・シナモン入り紅茶を飲もう」
何を食べているか。しか考えていない。ので、どんな味か。どんな調理法か。どんな見た目か。は、ほとんど忘れ去られている。しかし「パスティーラ」は見事にぺろりと完食。
「こ、こ、これは、自分の料理が下手なために食欲がないのでは⁉︎」
その事実にショックを受け、鼻水が治るまでの数日間、近所にランチを食べに出かけた。そこで「自分の料理の腕を磨く」方向へと行かないのが、ずぼらの悲しさ。さて。家に戻ると
「空腹とやり切れなさを、破壊のパワーに変換している」
オウムがいた(写真)。ワインのコルク、ぼろぼろやん。さっそく大好物の茹で野菜を用意。いつも一緒に食べているので、オウムの分だけお皿に乗せても
「えっ?一緒に食べるんだよね?どうしたの?」
みたいな表情で、私が食べ始めるのを待っている。仕方なく、茹でたブロッコリー・にんじん・ジャガイモを口に運ぶ。
「あのモロッコ料理の後に、これか〜」
病院食みたい(笑)。オウム用に塩なし、オリーブオイルだけ。まあ、もともと「市販のソース」がキライなので、基本的にオリーブオイル、しょうゆ、塩、ニンニク、生姜ばかり。
たまにオレンジとはちみつで、照り焼きソース。マヨネーズ&ニンニク。バター&しょうゆ。クミン&カレー。パセリ、パクチーくらいか。料理が上手になりたいなぁとは思うけれど
「食べながら、ペイントの続きを考えている」
ような「心ここにあらず」人間には、ドメスティックな能力は完全に抜け落ちてしまっている。
「心ここにALAS(こころここにアラス)」
「心ここにあらず」+「ALAS(アラス)」を引っかけて。心から生えたアラス(羽)が、私たちをふわりと飛び立たせる。
「好きという気持ちこそ、羽」
みなさま、ふわりとすてきな1日を。