【一日一作プロジェクト】「百花百咲(びゃっかびゃくざき)」を作った。子供の頃の自分を振り返ると、とにかくいつも
「叱られていた」
記憶がある。学校でも、家でも。けして私は反抗的な人間ではなく、友達や先生と仲良くするのは大好き。ただ
「心に羽が生えている」
ので、興味が湧くとすぐに夢中になってしまい、大切な用事や約束、時間などをすとんと忘れてしまう。中学生の頃、いきなり母に
「スリッパを揃えなかったら100円」「ベッドメイキングをしなかったら100円」
と罰金ペナルティをつけられたことがあった。私の野生児ぶりに手を焼いていた母の苦肉の策で、その罰金対象はどんどん広がっていった。気がついたら
「あっという間に2000円、3000円の借金」
を背負う身となっていた。そして。その解決法として、私は母に申し入れた。
「お手伝いをしたら1時間500円」「母の白髪抜き1本につき10円」「肩揉み300円」
ささやかではあるが「借金を返す手段がある」というのはいい。抜いた母の白髪を「1本、5本、10本」と大切に数えながら
「はい、300円ね」
と手渡される現金で、己の借金を払う。学校でも、とにかくよく叱られた。理由は忘れたが、たしか中3の時
「職員室前の廊下に1週間、昼休みに正座しに来い!」
この罰則のポイントは「職員室前」という場所にある。学校中の先生が必ず通るその場所で「さらしものになる」という罰なのだが
「おっ、もも!また何かやったのか?」「今日もおつかれさん、いつまで続くん?」「明日、最終日じゃん!おめでとう」
と通りがかる先生方が声をかけてくれ、ふだん会話する機会のない先生方ともおしゃべりできて、私にとっては楽しい1週間だった。「叱られないようにする」のは難しい(私の場合)。でも
「叱られたことをきっかけに、楽しい何かに変換」
すりゃいいんじゃないかしら(←反省しろ、という先生の声が聞こえそう〜。笑)。
「百花百咲(びゃっかびゃくざき)」
私たちは誰もが、オンリーワン。どんな咲き方でもOK。「個」を大切に。みなさま、すてきな日曜日を!