【一日一作プロジェクト】「そるびと」を作った。豊橋に暮らす父から、写真が届いた。
「ウッドデッキが完成したよ!」
なんと!縁側から庭に向かって、くつろぎのスペースが誕生(写真)。これまで洗濯物を干すのにわざわざ靴を履き、外に出ていたのが
「スリッパのまま、デッキに出て干せる」
カーペットやラグだって、どばっと広げて干せる。寝っ転がって日向ぼっこもできる。へりに座ってベンチ代わりにも。実はこの冬、父は日光浴をするために
「手作りサンルーム(支柱を立てビニルで覆う)」
を庭に特設した(ちょうどこのウッドデッキの向かって右あたり)。ことあるごとに、私は呪文のように唱え続けた。
「マラガの健康法は、1に太陽、2に太陽!」
とにかく「太陽で骨まで温めるのだ」と洗脳し続けた結果、父は手作りサンルーム(風よけ)に着手。さらに、ウッドデッキまでこうして完成させたのだ(塀塗りをしてくださったYさんが施工。お世話になります)。
「太陽さんさん〜」
ピクニックだってできそう。ワンコがいたら、ここで昼寝も。赤い布を敷けばお茶会だって。次々と妄想がふくらむ。マラガなら間違いなく、ここにタオルを敷いて
「ビキニで日光浴」
なのだけど(笑)日本にはない発想であろう。それで、はたと思い出した。はるか15年くらい前、日本帰国した際に
「縁側に寝っ転がって、ビキニで日光浴」
していたら、母にど叱られたことがあった。理由がわからず、きょとんとしていると
「ご近所さんから丸見え」「ビキニで日光浴は海でするもの」「恥ずかしい」
と言われ「そうかぁ、自分の家の中でものんびりくつろげないなんて大変だなぁ」と思った記憶がある。ちなみにこの時、通りがかったご近所さんに、縁側からビキニ姿でご挨拶をし
「えっ、あっ、こ、こんにちは〜」
と、逃げられてしまった思い出が(笑)。あとは、庭にごろごろしている「石」をなんとか隅に追いやりたいのだけど、移動動不可能な大きな石は
「ペイントしてアートガーデン」
に変身か(笑)。とにかく「庭」というのは、妄想のふくらむ場所。1日中、遊んでいられそう。そんな話をスカイプでしていたら、父がぽつりとつぶやいた。
「お母さんが生きている間に、ウッドデッキを作ってやればよかったなぁ」
それを聞いて、はっとした。父は自分が使う喜びより「ウッドデッキに座って笑う母の姿」を思い浮かべたのだ。工事の完成日、うれしそうに縁側からウッドデッキへ飛び出して来る母の姿を。
「いいのができたねぇ。お父さん、ももちゃん、よかったね〜」
きっとお母さん、そう言ってくれていると思うよ。天国からもよく見える。ビキニで日光浴しないから、お母さん安心してね(笑)。
「そるびと」
「日」の下に「人」という文字が寝転がる。よく見ると「SOL(太陽)」というスペイン語も隠れている。「SOL+日+人」で「そるびと」。もう使わないクリアーファイルの表紙をカットして、復活アート。
日本はすばらしい陽気が続くようですね。太陽の光を浴びて、深呼吸して免疫力アップ!みなさま、すてきな1日を。