【一日一作プロジェクト】コースターにペイントして「青空の瞬(またたき)」を作った。いよいよアルファルナテの旅・最終回。ランチの後は再びドライブに出発。
「絶景じゃーーー!」
なんというのどかさ。マラガより空気は冷たいけれど、山の春爛漫。こんなすばらしい場所なのに、誰もいない。人っ子ひとり。こんないいお天気の週末で!(驚)
誰もいないから好きな場所で車を止め、のんびりおやつタイム。食べたり飲んだり。数分間とはいえ、マスクを取って深呼吸〜。
「この山の奥に、山の清水スポットがあるらしいよ」「行きたいっ!」
おお〜っ、山奥の水場とな。田舎道から山道に入ると、いきなりカーブの連続。坂道をぐんぐん上がって行くと、いくつもの急カーブに「花束」が添えられていた。
「事故があったんだね」「まさかここが、最後に見る景色になるとは」
合掌。思わず気が引き締まる。あと10分で「水場スポット」というところで、なんと!1枚の看板が現れた。
「PROVINCIA DE GRANADA(ここからグラナダ県)」
「うそ」「これ以上進めないよ。グラナダ県に入っちゃう」
目的地を目の前に、愕然とする私たち。車を降りて、よろよろと看板の前に立つ。あと10分で目的地なのに(涙)。たとえ目と鼻の先であっても、県を越えることは許されない。
「コロナはこんな山間にも」
あまりに自然がすばらしく、誰にも会わないので、ずっとコロナのことを忘れていた。でも。こうして突然、コロナ生活の現実を突きつけられる。
「引き返そう」「仕方ないね」
まるで、国境。目に見えない線が、ここには引かれているのだ。青い空と緑に囲まれたこの別天地が
「今日見た中で、1番悲しい景色」
コロナの収束を祈りつつ、再び街道に戻り、のんびり田舎道をドライブ。その時、ハビ吉がいきなり声を上げた。
「スマホで、動画を撮って!」「はあっ?」
なんなん。急に。景色を見ながらリラックスしてたら。テキパキと指示が飛ぶ。
「僕は運転するから、ももはカメラを正面に構えて。いいね。行くよ。3、2、1!」
スイッチオン。さすがに気が引き締まる。スマホの画面の中心に、私たちの走る道路がくるよう真剣にトリミング。気分は旅レポーター。
ラジオから流れる音楽が、またいい感じ。トラクターとすれ違うのまで、なんだか偶然じゃないみたい。さっそく動画を再生・確認。
「きゃーっ、映画みたいーーーー!」
動画の仕上がりに大満足の私(この動画はFacebookでご覧いただけます)。その横で、画面に見入っていたハビ吉がぽつり。
「次回は道路を少なめに。空を多めに入れてね」
トリミングのダメ出し&指示は続く(汗)。マラガ市街から1時間弱で行けるアルファルナテ一帯。人も少なくおすすめです(←今のところ、マラガ県内のみなさんへ)。
最後に。ハビ吉、1日中運転お疲れ様でした。いつも冒険とサプライズを分かち合ってくれてありがとう。笑いかける人がすぐそばにいるから、笑顔になるんだよね!(完)