パラドール&天地を結ぶリモン

【一日一作プロジェクト】あやこさんに頂いたレモンで「天地を結ぶリモン」を作った(食べる前に)。昨日の続き。ランチの後はティータイム。マラガ自慢のパラドールホテルへ。

「うわーっ、絶景じゃ〜」

何度来ても、いい。丘の上に立つパラドール(宮殿、修道院などを改装したスペインの国営ホテル)からは、マラガ港、闘牛場、マラガ市街が一望のもと。

「コロナが嘘のようだね」「きれい〜」

写真を撮っていると、カモメが迎えてくれる。なんてゆったりとした時間。カフェテリアで優雅にお茶しながら、パラドールのお兄さんとおしゃべり。

「コロナでお客さんは少ないですか?」「それはもう・・・」

お客さんがいないから、こうしておしゃべりにも付き合えってもらえるのだ。皮肉にも。コロナ規制で「県をまたいでの移動が禁止」なので

「マラガ近郊から、わざわざ泊まりに来る客」

はいないのだろう。パラドールの宿泊料金はけして安くない。コロナ規制が緩み、他県や遠方から移動が開始されれば

「夏頃には、きっと・・・」

お兄さんが、そっと呟く。「夏には」「秋には」と、希望的観測でやり過ごすのが、今のスペインでは合言葉のようになっている。そのためには、飛行機だって飛ばないと。スペインでは

「飛行機による移動に、ワクチン接種を義務付ける」

プロジェクトも検討されている。その矢先に、マルベージャ市(マラガから約50km)で、アストラゼネカのワクチン接種後に、女性が亡くなった。

まだ43歳という若さ。先生をしていたらしい。持病もなく、体力のある年代で、いきなり脳出血による死亡。もちろん

「ワクチンとは関係ない」

という事になっている。けれど、ワクチンを打たなければ数年、いやたぶん数十年は生きられたのではないか。と思わずにはいられない。ご冥福をお祈り致します。

今年に入り「県内から出られない」スペインでは(証明書があれば別)、日帰り近郊ピクニック&ドライブが、せめてもの気分転換。

「今週末は寒波が来るよ!スペインのあちこちで雪が降る可能性大」

ハビ吉が、スマホで何やら検索している。

「マラガ県で1番標高が高い村はどこかなあ」

まさか。寒い所へ?わざわざ?マラガの海岸部にいれば暖かいのに?その時、弾かれたようにハビ吉が顔を上げた。

「アルファルナテ村!」

その恍惚とした表情を見ればわかる。そこに行きたいんだよね。どこにあるのか全く知らないけれど、そのアルファなんとか村は、とにかくマラガ県で「1番標高の高い村」なのだ。

「わかった。行こうじゃないか」

しょせんマラガ県。雪は降らないだろう。この週末に「衣がえ」の予定だったけど、セーターとコートとマフラーに逆戻り。はたして。(たぶん来週辺りに続く)

Facebook にシェア
[`google_buzz` not found]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です