月ぴかり羽

【一日一作プロジェクト】オウムの誕生日だったので、いつも眺めているお気に入りの「鏡」にメッセージを書き込んでみた。が、どうもアート性に欠ける。

「ええい、鏡にペイントしてしまえ!」

マーカーのメッセージを絵の具で塗りつぶし、どんどんペイント。実は今日、全く別の用事をする予定だったのだけど「脱線の女王」の名にかけて

「とことん脱線。これを本日のメインワークに」

高めればいいのだ。「脱線」が問題なのではない。ポイントは脱線度。

「本気で脱線すれば、もはや正道」

突き進むのが正しい。さて。家の中でいつものほほんと暮らしているオウムのために

「野性的かつ神秘的」

なオウム画をプレゼントすることにした。集中すると、何も聞こえなくなる私は

「あれ、さっき名前を呼ばれていたような」

はたと顔を上げる。「もも〜」と呼ばれるたび

「はーい」「何?」「水飲む?」「バナナ?」

と返しはするが、私の気持ちが「そこにない」ことを、オウムはしっかりと見抜く。そして。その悲しみや怒りを「破壊」にぶつける。

「うわぁああー、鉛筆が!!!」

見事にボロボロ(写真)。誕生日プレゼントを作ってたのに〜(涙)。しばしペイントの手を止め、おもちゃで遊びおやつを食べる。

「そうだよね。一緒にいるのが一番だよね」

贈り物なんかいらない。オウムの目は言っている。今日はよく絵の具を乾かし、明日の朝プレゼントすることにしよう。気に入ってくれるといいなぁ。(明日に続く)

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「月ぴかり羽」

月の光を浴びて、森の聖鳥へと姿を変える。

闇を、狂気を封じる「ぴかり(光)」羽。

朝日が出る前に、戻っておいで。

あくびを三つしたら「ふわり」に戻る。

あっち側から、こっち側へ。

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