【一日一作プロジェクト】紙袋で「夢食い鳥〜むしゃふわぽん」を作った。数ヶ月ぶりに知人にメッセージでご挨拶をすると、仰天の返事が。
「引越すことにしたの。仕事もコロナの影響で2、3年はダメだろうし。田舎の村に来月から移住します!」「ええっ」
聞けば、お隣のグラナダ県。山の麓にある小さな村。なのらしい。しかしいきなり来月とは。驚いて言葉を失っていると
「急いだのは、もし外出規制が始まって『他県への移動』ができなくなったら、もう動けないでしょ」
動けるうちに。か。なるほど。先週からマドリッドの外出規制がスタート。アンダルシアも時間の問題なのか。さらによくよく聞けば
「広大な庭と果樹園があって。ほら、もし外出禁止令が出ても、敷地内だったら自由に歩けるでしょ」
なんとも。完璧なコロナ対策なのであった。確かに外出規制&禁止令が発令されると、都市ではマンションに閉じ込められる。実際にスペインでは
「食料品の買い出し、仕事、病院以外は外出禁止」
だった。ほぼ3ヶ月の長きに渡り。その後、やっと規則が緩んで
「夜8時以降、自宅から1キロ以内は散歩できる」
ようになったのだ。あの時の感動は忘れられない。外を歩きながら、どきどきした。見慣れた近所の景色が、草花も、そよ風も、全てが輝いて見えた。
あの3ヶ月に渡る経験は、私たちの心にしっかりと爪あとを残した。そして何より、問題はその傷あとが過去のものではなく
「現在進行形で、この先も続いていく」
ところにある。
「何も終わっちゃいない。これは始まりだ」
という感覚。だから、引越しなのだ。田舎の庭のある家へ。他県への移動が禁止される前に。これだって決断。新生活がうまくいくことをマラガよりお祈りしています。
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「夢食い鳥〜むしゃふわぽん」
悪夢を食べる
むしゃふわぽん。
狂気も恐怖も絶望も
色とりどりの羽になる。
むしゃむしゃふわふわ
ぽん、ぽん、ぽん。