一人夜静

【一日一作プロジェクト】ペイントしたもも衣で「一人夜静(ひとりやしずか)」を作った。今週マラガはフェリア休暇。半年ぶりに友人インマと海岸通りでランチ。

「その前に泳ごうよ!」「よっしゃー」

それが、ものすごい高波。いや、日本(←愛知県の伊良湖岬)に比べたら全然。なんだけど「波ひとつない穏やかな地中海」に慣れている私たちには

「うわーーーっ、すごい波!」「泳げる?」

って一瞬、波打ち際で。ま、うちの前の海は遠浅なので「足のつく波のプール」と思えば何でもない。

「うおーっし、いくぞー」

波が来るたびに、思い切りジャンプ。両手を上げて勢いをつけて。どかーんと体に受ける衝撃を和らげるために。

何気ないこのジャンプ。実はものすごい力を使っているのだ。全身運動。知らぬ間に100回くらい飛び跳ねていた。らしい。

「うわ、身体が重い」

海から出たとたん、ずしっときた。それでも、あまりの気持ちよさにビーチにひっくり返っておしゃべり。濡れた髪にビーサンを引っかけ、そのままランチへ。

これがチリンギート(海岸通りの魚介類レストラン)のいいところ。海から上がって、そのままテラス席に座れる。セントロのレストランではこうはいかない。

「焼きイワシ、ガスパチョ(生野菜のスープ)、生ビール、焼き魚」

夏の定番。まずは半年ぶりの再会に乾杯。インマとはお互い20代で出会い、20年以上のつきあい。私の最初のスペイン語の先生でもある。

「今でもスペイン語を時々直してくれる」

貴重な存在(笑)。近況報告から人生、仕事、家族、コロナパンデミック、政治まで・・・半年ぶりなので話は尽きず。最後はアイスクリームでシメ(残念ながら写真はNG)。

「フェリア休暇に友人を訪ね、スイスに行くはずだった」

インマ。スーツケースを引っぱり出した矢先に、ヨーロッパ各国で発令が出された。

「スペインからの入国者は、現地で10-14日間の隔離措置」

だったら、意味ないじゃん。どこにも出られないんじゃ(涙)マラガにいた方がまだまし。こうして海にも行け、マスクをすれば外出だってできる。

「国境を越えることが、こんなに大変になるなんて」

誰が想像しただろう。国境を越える前も、最中も、した後も。とにかく大変。時間と労力、そしてリスクを考えると

「ふらりと日本帰国できる時代は終わった」

的な感覚に陥る。さて。翌日、起きたらものすごい筋肉痛。ダンベルの比じゃない。それくらい水の中って負荷がかかる。らしい。

「胸の上部から脇、二の腕にかけて」

ギギギッと音がするくらい、痛くて固まっている。あの「両手を思いっきり上げて勢いをつけてジャンプ」が、思いのほか効いたのだ。

「一人夜静(ひとりやしずか)」

一人の夜。やさしく包み込んでくれる夜の闇と月の光。静寂は子守唄。大切な「気づき」はいつも、一人の時にやってくる。

日本は連日猛暑が続きますが、夏バテなどされてませんか。浜松が日本最高気温って。えっ、えっ?どうぞみなさま、お体を大切にしてお過ごしください。

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