どんな世界にも春は来る

【一日一作プロジェクト】春が来て、はじけ飛ぶ命。どんな世界にも春は来る。新しい芽をにょきにょきと伸ばして。「春舞(はるまい)」。今日は友人のメッセージで飛び起きた。

「会社が倒産するかも」

すでに昨年末、人員削減が行われたばかりだった。そこに見事に当たり、しかし観光シーズン前の「再雇用」にかけていた。その矢先のニュースだった。

「5月から再雇用の予定だったのに」

呆然とした様子が、メッセージからも伝わってきた。すぐにメッセージを送ったが、返事なし。あわてて電話をかけるが、これにも出ない。その5分後にメッセージが。

「後で電話するよ。ショック状態で。とても今しゃべれない」

胸がつまって、ただただ抱きしめたかった。いつものように力いっぱいハグをしたい。すぐにメッセージを送り返す。

「返事はいらない。ただあなたに伝えたかったの。テ・キエロ(愛してる)」

ハートマークを連打した。20個くらい。スペインでは家族はもちろん、親しい友達同士でも「テ・キエロ」と伝え合う。

「あなたのことを大切に思っているよ」

その後しばらく「自分に何ができるのか」考えていた。答えはまだ出ていない。が、何かの役に立てるはず。よく考えろ!

「今いる場所で、今できることを」

ひたすらやるしかない。困った時に動かなかったら、いつやるんだ?私は試されている。今自分に何ができるのか。真の友情は、楽しく食事するだけじゃない。

スペインのコロナウィルス感染者は、今日ついに20万人を越えた。4000人増。一日で約400人の方々が亡くなった。

「命の問題と、お金の問題」

この2つが複雑にからみ合い、国民の「人生」を奪っている。解雇。営業停止。失業。健康でやる気と時間があっても

「働くことができないという毒」

は今、スペイン国民の息の根をじわじわと止めようとしている。連日4000人増の感染者。何百人という人々が毎日亡くなるこの国で、いったいどうすればいいと言うのだろう。

春が来て、はじけ飛ぶ命。どんな世界にも春は来る。そう信じたい。新しい芽をにょきにょきと伸ばして。「春舞」は希望の舞。祈りを形に。

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