疫病を追い払う音舞

【一日一作プロジェクト】「春月夜のギター」をつま弾くと、音やリズムが闇夜に舞い上がり、疫病を追い払う。「音舞(おとまい)」。外出禁止令が始まって1ヶ月。実は

「アルコール断ち」

をしている。体調がよくて、飲まない。なんて、ここ30年で初めて。不思議と飲む気がしない。そしてアルコールなし生活は、順調に2ヶ月目に突入している。

「新しいステージ」

に入っている。私自身が。どんどんシンプルになり、1ヶ月前と人生がまるで違ったものに見えている。今の私は

「生き抜くこと」

が、一番の大事。命を守ること。そして、家族友達が無事であること。その前に、すべてが霞んで見える。

「無事であることがうれしい」

ただただうれしい。体が動かせ、息ができる。食料が手に入る。おいしく食べられる。安全な家があり、家族友人が無事で、たっぷりと眠れる。

今日も「それができない」人たちが、病院へ担ぎ込まれた。コロナウィルス感染者は約177600人に。一日で523人の方々が亡くなった。

たとえ病室で意識が戻っても、そこに家族の姿はない。その瞳は、野戦病院のような殺伐とした光景の中、憔悴しきった医療スタッフの横顔をぼんやり映し出すだけだろう。

「そんな最期を、誰が想像したことか!」

身も凍るような現実が、スペインを飲み込んでいる。だからこそ、祈りを形に。

「春月夜のギター」をつま弾くと、音やリズムが舞い上がり、疫病を追い払う。今日病院で命をかけて闘っている人達に、この「音舞(おとまい)」を送りたい。

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