秋の発表会・ランチバイキング

昨日の続き。「秋の発表会」は、お昼の一時に集合!とはいえ、ここはマラガ。1時きっかりに来てくれるのは数人(笑)。

で、1時から1時半にかけて、一気に人が押し寄せてくる。というしくみ。当日、私は朝九時から台所にこもりっぱなし。十二時半にまで立ちっぱなし。キッチンでノンストップ~。

さて、今回のメニューは「オリエンタル焼きそば」「モロッコ風クスクス」「インド風チキン」「ゆでエビ」「サラダ」などなど。

なにしろ三十人以上集まるので、すべて大皿。バイキング方式。ご参加いただくみなさんにも
「一家族につき一品」
お願いしているので、さまざまなお料理がテーブルに並びました。

「生ハム&チーズ」「トルティージャ(スペイン風オムレツ)」「オリエンタル春巻き」「チーズパイ」「ミニケーキの盛り合わせ」。お父さん方からは「ワイン&ビール」・・・

私はひたすら台所で料理を作りながら、人々が到着するたびドアを開け、リビング会場へご案内。その後はお互いに自己紹介&挨拶をしていただき、バイキングランチに突入!

マラガではこういう子供の催しでも、お父さん方はワインやビールをふつうに飲みます。私も台所で働ていると
「はい、もも。ワイン飲むよね?」
って、グラスを持って来てもらえる(笑)。やったー。

で、台所でワイン片手に料理&おしゃべり。台所は第二のリビングなのだ。基本的にスペインでは、立ち食い立ち飲みは「はしたないこと」ではないので、気が楽~。

笑えるのは、食事には目もくれず、いきなりケーキに手を出している子供たちがいたこと。そりゃ、食べたいよね。

というわけで、一時からスタートのランチバイキング。時計が二時を過ぎたので
「そろそろ発表会を始めたいと思いまーす。みなさん、ちゃんと食べられましたか?」

すると、さすがマラガ。一人のお父さんがウインクしながら
「あぁあ、今日はガストロノミア(食文化)の集まりかと思ったけど。そうか、発表会だったんだね」

スペイン、日本、フランス、ニカラグア、アメリカ、イギリス・・・いろいろな国の人たちが集まって、スペイン語で会話をする。

両親の国籍が異なるのは、ここマラガではふつうのこと。国籍や言語、文化や環境の違いは、オリジナリティ、アイデンティティ、個性を生む。

そして、互いの違いを理解し、受け入れ、共存する生き方を、ここマラガでは小さい頃から自然に学ぶ。違うのが当たり前。わからなくて、できなくて当たり前。

今でも、私のスペイン語は完璧ではない。でも、間違いを気にせず、私はいつも
「自分の思いを伝えたい」
と思っている。どんな思いでレッスンをしているか。子供たちに何をのぞんでいるか。

母国語でない以上、いつまでたっても「足りない」ところはある。でも、自分で自分を叩くのはやめよう。
「こんなにスペイン語が話せてすごいね」
「いい話だったよ。ありがとう」
そう言ってくれる人がいる。その人の気持ちを大切にしよう。

私たちはいつも、どちらかを選んで見ることができる。
持っているものと、持っていないものと。
今持っているものを、大切にしたい。
(明日に続く)

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