5.マドリッドでお誕生日ディナー

昨日の続き。マラガからマドリッドへ行くと、何もかもが大きく
「都会に来たな~」
と感じる。まず「見上げる」ことが多い。建物が高く、大きく、それが連なっているので、城壁のようでさえある。

マドリッドのセントロ(中心街)は、グランビア、セラーノなど有名な通りがいくつも走っているが、まずその「交差点の大きさ」に、唖然とする。だいたい交差点のどまん中に巨大な
「噴水やモニュメント」
が立っているので、これはもう「交差点」でなく「広場」である。

向こう側に行くのに、なんというか
「意志を持って渡らなければいけない」
感がある。マラガのように
「気が付いたらもう道を渡っていた」
というのとはまるでちがう。これはチャレンジなのだ。

「道を渡るにも大移動」
だから、道をまちがえた時のショックも大きい。軽く引き返せない。というか、呆然と今渡って来た対岸を見渡す感じ。

そんなマドリッドセントロの一人散策。四十度近い乾いた熱風の中、ふらふらになっては、お店に逃げ込む。それにしても、すごいお店の数。とそのバリエーション。マラガの100倍くらい。

やはり、首都はちがう。まず首都に住んでいる人たちの雰囲気や服装がちがう。私の住むエル・パロ地区は
「ジャージ姿でうろついも、違和感がない」
庶民っぽさが売りだが、とても同じ格好でマドリッドのセントロを歩けるとは思えない。

いや、一歩ゆずって、ジャージ姿で歩くとしよう。が、マドリッドの場合、それはメーカー品であり、全体のコーディネイトがなされているはず。
こういった「個人的こだわり」が、決定的に欠けているマラガ。おしゃれより文化より
「海行く?バル行く?」
みたいな。一年のうち八か月はTシャツだし。

私が毎日、マラガで目に耳にしている
「海、カモメ、ヤシの樹、白い家、低い民家、ぼろい民家、よろよろ歩いている猫、ふらふら歩いている酔っ払い、通りにイスを出しておしゃべりするセニョーラ、大声、どこからか聞こえてくる歌声・・・」
が、ここにはひとつもない。

「はぁあ、私もマドリッドに住んでいたら、こういうゆるい性格ではなかったのかも」
と、ふと思う。もっと向上心やハングリー精神にあふれた、気骨あるタイプになれたのかも。

「暑いから。雨だから」
を理由に、すぐに機能しなくなってしまう頼りないマラガ。なんとかしてほしい。とは思うが、私だって
「太陽が出ないと、元気が出ない」
のだから、あまり変わりないのかも。

さて、今日の写真はマドリッドのセントロにあるイタリアンレストラン。友人カミロ&ディアナのお誕生日ディナー。豪華~。おいしい~。ワインで乾杯。いつまでも二人が幸せでありますように!

プレゼントには「ペイント皿」を持参。あ、もちろん新品のお皿を買ってペイントしました(笑)。両手でしっかりと互いを抱きしめる二人。それを守るように、音符やハートや鳥や星がちりばめられている・・・お誕生日カードのかわりに。

せっかくなのでメッセージや二人の名前も、スペイン語と日本語で入れてみました。プレゼントしてしまったので、写真なし。すみません。

二人の自然で美しい笑顔が好き。私たちは「笑顔を見ること」によって、幸せになる。なんという神秘。笑うって、エネルギーなのだ。それも最上の。笑顔はプレゼント。自分を、そして周りの人を幸せにすることができる!

Feliz cumpleaños Camilo y Diana. Muchas gracias por compartir este momento hermoso conmigo. Os deseo muchas felicidades , sobre todo amooooor!!! besos

(明日に続く)

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「5.マドリッドでお誕生日ディナー」への3件のフィードバック

  1. 服装、とってもよく分かります。
    昔住んでいたWhangareiというNZの北の小さな町では首が伸びて穴の開いたTシャツだろうがシワシワのパンツだろうが、誰一人気にする人はいなかったんですけどね。
    ウェリントンでも家の近所はまぁOKだけど、バスで市の中心に出ると、胸からIDカードを下げてヒールを履きタイトスカートを穿いた人々が颯爽と歩いていますから私は田舎者に見えます。
    大体私は新品の服を買ったことがないです。いつもセカンドハンドで$5~7くらいの服を着ています。今回もそういう格好で日本に来て、家のまわりはまだいいけど、都会に出て友達と会うとなると、新品の服を買いに走らなくてはならないか?!と焦ったり。
    綺麗な服は肩が凝るので、ずっとボロい服でいい田舎に住んでいたいです(笑)

  2. (追記)
    都会に出て友達と会う時、私はいいけど、一緒にいる友達が恥ずかしくなるのでは、と思うわけです。

  3. そうそう、Mayさんのおっしゃるとおり!
    うちの界隈は「ぼろぼろよれよれ」でもまったく平気なのですが
    マドリッドはなんかこう「ぴしっ」としておしゃれでした。

    マラガですっかり「楽な服」になれてしまったので
    もうきっちりした服は着れないだろうなぁ。
    先日、友人とタンゴを踊りに行くというので
    久々にヒールの靴をはいたら指がつりました(笑)。

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