乾燥したスペインだからこそ

スペインに着いて、まず一番に感じることは
「セコ(乾いている)」
ということである。

これはマドリッドでいったん飛行機を降り、マラガ行きの便に乗りかえる際、「洗礼」のように私を襲った。ぐるぐるぐにゃぐにゃだった髪の毛まで、一気にストレートになる。

髪も皮膚も、さらさら。を通り越して「干からび」感。飛行機に乗るのにいったん外に出て、タラップを上って搭乗するのだが、そのわずか十分弱の間に、全ての汗と湿気は、私の体から吸い上げられた。

日本にいると想像しにくいと思うが、この時、マドリッドは午後六時。で気温36度。湿度は19%。感覚としては「砂漠」に近い。

十年以上前に、べラとモロッコの砂漠地帯へ旅したことがあるが、初めての砂漠体験に
「果たして体がついて行けるのか」
とても心配していた。が、「地平線まで砂丘」というこの世に果てのような光景を前に
「あれ、これって、マドリッドと同じじゃん」
と、思ったことを記憶している。

そんなわけで、これを書いている今、マラガは午前10時半。で、気温は28度、湿度は39%。もちろん、汗はかいていない。運動さえしなければ、皮膚のさらさら感は一日中、続く。

それで、納得。ああぁ、だから踊れるのかも。
踊って汗をかいても、すぐに瞬間乾燥。そうかぁ。今気づいたが、だからスペインには日本の常備品である「ハンカチ」が、ほんんど存在しないのだ。日本のような「ハンカチ売り場」もないし。

習慣文化は、やはりその土地の気候と、密接に結びついているのであろう。今さらながら納得。

来月は、いよいよ「マラガの夏祭り」。みなさんきれいに着飾って、踊りに出かけます。今日の写真は、お隣セビージャのフェリア(祭)の様子。頭に大きな一輪の花を差すのがポイント。炎天下ですが、誰も気にしない(笑)。これぞアンダルシア。オーレ!

日本帰国ですっかり忘れてしまった「セビジャーナス」。この週末あたり、リビングで「一人踊り」を始めようかな。

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「乾燥したスペインだからこそ」への4件のフィードバック

  1. マラガにいた時、安い航空券をゲットしてヴェニスに行ったんですね。
    イタリアの上空から見た景色は「緑がいっぱい!!」
    それに対してスペイン上空は”茶色”でした。

    ウェリントンは今真冬で、雪は降りませんが暴風雨多し。
    気温は5~10度、湿度は80~90%です。底冷え~

    乾燥した所に住んでると、髪の毛さらさらになりますよね。
    日本の湿気もすごいけど、タイに行った時も髪の毛ぐるぐるぐにゃぐにゃでした。

    私もスペインに行くまでにセビジャーナス覚えたいけど、なかなか腰が・・・

  2. 名古屋の湿度の高さを恨みたい。
    ハンドタオルは3枚バッグに。
    一日にTシャツ3枚から5枚は替える。
    水分絶対必要。
    ももさん、名古屋ご苦労様でした。

  3. Mayさんのおっしゃるとおり!
    スペインは上から見ると「茶色」です。大地も山も。
    乾ききってますね。

    しかしウェリントンの寒さは、なかなかのもんですね。
    南スペインで「暴風」というとカディスが有名。
    「一年中、風が続くと頭がおかしくなる」
    と、言われています。

  4. そうそう、「ハンドタオル」というものが
    マラガには存在しません。ま、「ハンカチ」もですが。
    汗をかかないから、ない。
    そのことに今年、初めて気づきました。遅すぎ?

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