13.年末年始の家族旅行・1

2015年はべラと母を亡くし、泣いてばかりの一年だった。だから
「楽しい思い出がほしい!」
と、無理を言って「家族旅行」を計画してもらった。それも、大晦日と元旦に。すごい一泊二日(笑)。

「一年の終わりと、新しい年の始まり」を、どうしても家族で過ごしたかった。こんな強い思いは、初めて。自分でもびっくり。思えば若いころから、あまり家族や親せきに寄りつかない「風来坊」だったので、その分が一気に噴出したのかなぁ。

さて、この家族旅行に参加してくれるのは、秀兄ちゃん、敦美お姉さん、あっ君、あばあちゃん、そして父と私の六人。行き先は「形原温泉」にある「山田館」。近場でゆっくりしようというわけで、早々にチェックイン。ウエルカムドリンクは、抹茶&みかわまんじゅう。部屋に下がって、まず近況報告&お土産贈呈式。そして!

お待たせいたしました。夕食前のメインイベントは「年忘れゲーム大会」。実は数日前から、こっそり用意。百均でカツラやおもちゃの札束など購入。気になるゲームは、スペインでこれを知らない者はいない!ほどポピュラーな「ドミノゲーム」。もちろんスペインから持ち込み。

ドミノといっても、あの小さな札を並べて順に倒れていく、あれではありません。数字を合わせていくだけのシンプルなテーブルゲーム。最初は和気あいあい。が、お金がかかると表情が一変。それがたとえおもちゃの偽札でも(笑)。秀兄ちゃん&あっ君が圧勝。

その後は、ゆっくりお風呂へ。なんと、お風呂上がりにはラウンジで「生ビール」のサービスが!おおぉ。一杯飲んで気分よくなってところで、いよいよ夕食の始まり。今年最後の。なんだか感無量。家族そろうって、いいなぁ。

夕食は部屋出しなので、のんびり落ち着いておしゃべり。お刺身に始まり、あわび、カニ・・・あぁ、ビールが進む~。敦美お姉さんとおばあちゃんは、いまひとつだった体調を押して来てくださったところ、だんだん快調に。よかったよかった。

夕食の後は、いよいよ「大晦日二次会」の始まり。紅白を見ながら、布団の上でごろごろ。雰囲気はまるで合宿。
「さーて!」
と、取り出されたのは赤ワイン。おつまみもいろいろ用意されてます。カツラはゲーム大会の敗者のための「罰ゲーム」だったのに、みんな取り合いでかぶりあっこ(笑)。その写真も載せてしまえ!

お腹も心もいっぱい。そろそろ除夜の鐘、という頃、部屋に「年越しそば」が運ばれて来る。なんだか至れりつくせり。年越しそばを食べるなんて、何年ぶりだろう。最後に食べたのがいつかさえ、思い出せない。

「今年もお世話になりました。おやすみなさーい」
消灯。十分もしないで眠り込んでしまった。そして!翌朝、自然に目が覚めてびっくり。今まさに、日が昇るという瞬間。そう元旦の「初日の出」を、私は二十年以上ぶりに見ようとしていた。
(明日につづく)

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