塩問題

CIMG5695 今日は「塩問題」を
紹介します。
テレビを見ていたべラが
突然、「塩を買いに行く」
と立ち上がったので
「どうしたの?」
「精製された安い塩は
体にものすごく悪いって。
天然の塩を買ってきます」
と、さっそく自転車で
出かけて行った。

さて、そうして「5ユーロ」も払って買ってきた天然塩が、こちら。
貧乏生活なのに「塩に5ユーロ使う」というところが、べラなのだ。

10年くらい前、のみの市で買った「モルテーロ(つぶす鉢)」で
せっせと塩を細かくする。
「味見しましょう」
一口なめて、びっくり。まろやか。塩っぽいが、辛くない。
「塩って、こういう味だったんだー」
と、思わぬ発見。

「とみ子さんに、伝えましょう!」
べラは、私の書きつけた日本語訳を手に、国際電話で必死に
「しお、買ってください」
と訴えた。両親は驚きながらも、ちゃんと天然塩を買いに行った。

「しお、買いましたか?」
一週間後、国際電話でしっかりと確認をする。この辺が、べラなのだ。
「はいはい、買ってきましたよ、べラちゃん」
べラの性格をつかんできた両親は
「一番高い天然塩を購入してきましたよ」
と答え、べラを満足させていた。

「これで、健康になります」
毎日きゅっきゅっと、鉢で塩をつぶすべラの横顔を見ながら
ここまでして食べる塩って、なんだかとてつもなく貴重品に思えてきた。

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