コルドバのメスキータは誰のもの?

南スペイン、コルドバにある「メスキータ」をご存知ですか。
8世紀にイスラム教徒によって建てられ、現在スペインで現存する唯一の大モスク。
国宝のひとつに数えらているイスラム寺院です。
世界遺産にも登録され
グラナダのアルハンブラ宮殿と並んで、人気の観光スポットです。

さて、「国宝」「世界遺産」というからには、その管理者はもちろん「国」です。
スペイン政府が公金で、管理費および修繕費などをまかなっているのですが
今年、スペイン国民を仰天させる事実が発覚しました。

国宝であり、国のお金で、管理&修繕されているはずの
コルドバの「メスキータ」が
なんと2006年に、こっそり「教会の名義」になっていることが発覚!

それも教会が、自分たちで書類を作り上げたので
手数料はたったの36ユーロ。
36ユーロで、国宝の「メスキータ」を、教会の所有物にしてしまったのです。

さらに、入場料の8ユーロは「ドナティーボ」、つまり「献金」扱いになっており
税金の支払いを免除されるしくみになっています。
でも、本当に「ドナティーボ(献金)」なら、入場料は「義務」ではないはず。
8ユーロ払わないと、「メスキータ」の中に入れない限り
これは「献金」ではありません。
「観光収入」です。

コルドバの「メスキータ」を、教会が勝手に「所有物」にする。
入場料を「献金」とうたって、「収入」にする。

慈愛や寛容、博愛、清貧を説くのと同じ口で
こんな行為を平気で行う教会、聖職者たちに
スペイン国民は、失望と怒りを感じています。

一日も早く、コルドバの「メスキータ」が、国の手に戻されますように!

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