マドリッド考古学博物館へ行こう・2

CIMG4996 CIMG5002 CIMG4998 CIMG5017 CIMG5010 CIMG5006 CIMG5014 CIMG5005 CIMG5020 CIMG5015 再び、考古学博物館。
巨大なモザイク壁画&床絵。
これはスペインが、ローマの
支配を受けていた印。
この種のモザイク画は
モロッコでも、チュニジアでも
見ました。
地中海の国々が、どんなに
ローマに支配されていたか
がわかる。
ローマ人の通った所には
必ずこうしたモザイク画と
円形劇場が残されている。

日本にいたときは「ローマ」
と聞いても、遠い感じが
しました。が、地中海の国に
住んでいると、ローマは今も
生活の中にあります。
マラガの中心街にも
ローマの円形劇場がある。

モロッコ、チュニジアに
行ったとき、アラビアの
イスラムの文化の中に突然
ローマ円形劇場やモザイク画
が現れるのは驚きでした。
歴史的に考えれば
当たり前ですが、千五百年、
2千年という時間を経て
まだ目にできる
ローマの存在は衝撃的。

博物館の通路上に
はめ込まれたアーチ。
無機質になりがちな
建物に、エネルギーを
吹き込んでくれています。
とにかく、ガラスケースに
入っていない展示物が
多い。スペイン人らしい(笑)

この像、表情がすばらしい。
横顔の美しさ。
生きているかのよう。
ため息が出ました。
スペインのエルチェで
発見されたもの。

陶器の展示も豊富。
時代、スタイル別に展示
されていて、わかりやすい。

鳥のモチーフがかわいい!
惹かれるデザインの作品は
すべて写真に収めて
きました。

目に写すだけで
流れ込んでくる強烈な
エネルギー。職人の。
そして陶器が吸いこんだ
時間が、今も息づいている。
生きている作品たち。
その息づかいに
クギづけになる。

「もも、ここに住んだら?」
あきれて、ベラがぽつり。
「僕、ベンチで待ってます」
「ごめんね、もうちょっとだけ」
幸い、館内はベンチだらけ。
ちなみに1階には
カフェテリアもあります。

これも、ぐいい~っと
惹きつけられた像。
強烈なエネルギーを
放っていた。
周りから、完全に
浮き立っていた。

ギリシャ陶器のような
精密な、洗練されたもの
いいですが、私は
素朴で大胆なもの
エネルギーの凝縮された
ものに惹かれる。

「ああ~、描きたい」
「ううー、造りたい」
内からあふれる衝動。
今はまだはっきりと
形にならないけど
これからの創作活動に
大きな一撃を与えてくれそう。

「もも、もう時間だよー」
ベラの合図で
考古学博物館を後にする。
これから今夜お世話になる
友人ハビーのマンションへ
行かなくちゃ。
「また、来ようっと!」

その言葉の意味をベラが
知るのは、まだしばらく
あとのことになる。
(つづく)

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