おつかれさまでしたー!

最近、べラが
「おつかれさまでしたーっ!」
と、ことあるごとに言う。
いちおう、リハーサルの後、掃除のあと、日曜大工のあと、などなので
使うタイミングとしてはかなっている。

「わたし、教えたっけ?」
と、聞くとかぶりを振り
「ニッポンで、大野さんに教えてもらいました」
「ええ~っ、わたし知らないよ」
「ももがいない時に、大野さんが英語で教えてくれました」
「英語で?いつ?」
「みんなで録音した日。録音が終わって夕食しながら教えてもらったよ」
「へぇ~・・・」

話を聞くと、大野さんは英語で、それはていねいに説明してくださり
「仕事をやりとげた後に掛け合うねぎらいの言葉です!」と、自信満々で答える。
確かにそのとおりなので、うなるしかない。
実は前に一度、べラに教えこもうとして失敗していたので
このみちがえるような結果に、舌を巻いた。

ニッポンに行き、たくさんの人に話しかけてもらったおかげで
べラは、たくさんの新しい日本語をおぼえることができた。
それはいいのだが、最近ちょっと調子に乗り
「日本語なんでも3分トーク」を披露するので、困っている。

お皿を洗っているときとか、掃除をしながら、突然これは始まる。
思いつく日本語を立て続けに、何の脈絡もなく、並べ立てるのだ。
「こんにちは、ありがとう、いってきます、おいしいです。さむいさむい、いい天気です!
あーそうそう、みかん、食べるー!みなさん、今日はありがとうございました。
お世話になります、ただいまーっ、ごはん、おさんぽ?すばらしいですねー!・・・」

よく見ると、ひとり満足そうな表情を浮かべている。
気持ちいいらしい。
今のところ、ほかってあるが、これからの展開次第によっては
何らかの手をうたねばならないだろう。

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