大晦日とイワシ定食

いよいよ、大晦日。今年も残すところ一日。
朝一番で、日本の両親と今年最後の国際電話をし
べラはおぼえたての日本語で、一年をしめくくった。
「今年も、お世話になりました~!」

今夜はわたしたちは、「大晦日ディナー」の演奏の仕事が入っているので
夕方から、かなり忙しい。
大晦日用に、エレガンスにドレスアップをし
機材の搬入を7時半にすませ、ディナーのあいだ3時間近く演奏。
休憩のあいだに、持参したサンドイッチ&お茶をいただき
夜12時の鐘とともに、12粒のぶどうを飲み込む!ところまで
わたしたちの長~い夜は続く。

そんなわけで、わたしたちのメインの食事は昼食!
これをきっちり取っておかないと、夜、力が出ないのだ。
で、今年の食べ収めは何か。
ずばり「イワシ定食」。だって、イワシが安かったから。

大晦日から新年にかけて、人気の食材はエビ、あさり、サーモン、
ステーキ肉・・・など豪華系なのだが、値段は3倍ぐらいにはねあがる。
その影にかくれて、われらがイワシはなんと、1キロ400円!
それも、生きのいいのが。
べラが自転車で行って買ってきてくれるのだが
「もう、おまけしとくから全部買って!誰もイワシ買わないから、って泣きつかれて・・・」
って、20匹ものこんな大きなイワシ、どうするんだー。

「スペイン広しといえども、大晦日にイワシ食べてる人は少ないよね~!」
と、べラは満足そうだが、この「季節感」のなさ。
煙もうもうで、オウムまでイワシ臭くなっちゃって。

それでも、わたしたちの体にいいことはまちがいなく
音楽屋の道を歩いて行けるよう
「健康な一年」を、プレゼントされているのかもしれないなぁ、と思った。

 

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