「オリンピック」問題

2020年のオリンピックが、「東京」で行われることが決まりましたね。
スポンサーの数、規模ともスペインとは雲泥の差で
「やはり!」
という感じでした。

さて、スペインの首都「マドリッド」は、「イスタンブール」にも負けていたので
もうしょうがない、というか、別の意味で「やはり・・・」。

それより今、スペイン中を揺るがしているのは「開催地を逃した」ことでなく
「スペインPP党の大失態」の方である、ということを
今日はお話ししようと思います。

今回のオリンピック開催にかけて、PP党は目もくらもようなお金を注ぎ込みました。
現マドリッド市長であるアナ・ボテジャ(元スペイン首相であったアスナルの奥さん)は
スペインを代表するプレセンターとして、マスコミの前に立ちましたが
まず、その「英語のひどさ」に、国民も唖然。
「どうして、通訳者を使わないのか!」

ヨーロッパのマスコミから皮肉まじりに
「スペインは今、30%を越える失業者を抱え、オリンピックにお金を注ぐより
国内の建て直しにお金とエネルギーを注いだ方がいいのではないですか?」
と、聞かれたときも、アナ・ボテジャのとんちんかんな返答に
たぶん半分くらいのスペイン人は、ソファから立ち上がったんじゃないかな(笑)

アナ・ボテジャは英語がよくわからないのにもかかわらず
通訳用のヘッドフォンをつけず、わかっているふりをして質問に答える!という
暴挙に出たのだった。

そう、アナ・ボテジャは質問がわからなかった。英語が。
自分が、まったくとんちんかんな答えをしていることにさえ、気づいていない。
さすがにあわてて隣に座っていた男性が
「あの、それを質問したのではありませんが・・・・」

教えてあげるのはいいが、マイクが入ってる!って(笑)
スペイン国民を唖然とさせたこの一件、某テレビ番組のプレセンターが
「スペイン国民のみなさん、これまで履歴書に「英語少し話せます」と書いていた方は
これから「バイリンガル」と書き直しましょう!」

恐ろしいような年収を受けとり、美容院にも運転手、ボディガードつきで行く
アナ・ボテジャ。そんなお金と時間があったら
「英語をもう少し、勉強しろ!」
じゃなかったら
「通訳を使え!」

アナ・ボテジャ率いるPP党に向かって叫ぶ、
一般女性の、デモの声が印象的でした。
「政府の援助カットで、栄養失調の子どもたちが出ているこの国で
7年後のオリンピックはそんなに大切でしょうか。
子どもたちは今日、おなかがすいているのです。
病気の人は今日、手当てが必要なのです。
それをカットして、競技場の建設にお金を注ぐことは正しいのでしょうか。
オリンピックでもうけるのは役人や息のかかった大企業で
子どもたちは飢えたまま、病人はいつ診てもらえるのでしょう!」

マドリッド、イスタンブール、東京が争う決戦の夜、
「レアル・マドリッド」のセルヒオ・ラモス選手は恋人と
とあるレストランで夕食を楽しんでいた。
それが翌日「日本料理レストラン」とわかり、「なんと不謹慎な!」と叩かれていた。
いいと思うけどなぁ。

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「「オリンピック」問題」への1件のフィードバック

  1. 今日のニュースで、政府のオリンピック投入費用総額が
    「9000,000,000ユーロ」であることが、すっぱぬかれました。
    ここには、オリンピック設置にむけ「打ち合わせ」と称した
    政治家をはじめとする無意味な「豪華旅行」「パーティ」」も
    ふんだんに含まれており
    「年金」「教育」「病院」など軒並みに資金カット&解雇が行われた
    この国で、国民の怒りは収まりそうにありません。
    そのデモにさえ、罰金がかけられるようになり
    これからのスペインに、憂いをおぼえます。

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