夜窓シリーズ

【一日一作プロジェクト】「夜窓シリーズ」を作った。今日は朝から父と2人

「薪を買いに〜」

ヤギの次は、薪(笑)。ふだん行ったこともないような地区へ。川を渡って豊橋市のはずれへ。標識も何もない小道をよろよろと。最初はまちがえて隣の市へ。迷いながらなんとか到着。

「すみませーん、薪を買いに来ました。ごめんくださーい」

広大な敷地に、丸太や木材がこれでもかと積まれている。呼べど叫べど、誰もいない。よく見ると「作業をしているので奥へお入りください」との張り紙が。

「こんにちはーーーーーーーっ」

久しぶりに腹の底から大声を出した(笑)。こんな機会なかなかない。めちゃ気持ちいいやーん。すると、ひょいっと材木の間からおじさまが顔を出す。

「はい、今行きます」「薪をお願いします」「車でお待ちください。そちらへ持っていきます」

どんな薪が来るんだろ〜。わくわくしながら待っていると、なんと。おじさまがクレーン車で現れた。大きな「鉄の箱」抱えて。

「でかい」

私たちの目の前に、1メートル立方の「鉄の箱」が降ろされる。詰め込まれた薪、薪、薪。ものすごい量。約1メートルとは聞いていたけど。ハンパないな。めちゃ重そう。

「これを、これから自力で車に積むんだよなぁ」

1本1本。果てしない作業。まずは車の後部座席を倒し、ブルーシートを敷き、1本1本「鉄の箱」から薪を持ち上げ、車へ運び込む。とにかく重くて片手で1本が精一杯。両手持ちは不可能。

私の知っている薪は、ホームセンターとかで売っているバーベキュー用のもの。「軽くて細い」ということを、この時知った。何事も、本物を知るとその比較において価値がわかる。手に取った瞬間

「どしっとくる太さと重さ」

に感動と驚嘆。これぞ、薪。「ダンベルを200回くらい移動するようなもん」と言い聞かせ、ひたすら薪を車へ積み込む。いかにも初心者という感じが漂っていたのか、おじさまが

「手伝いますねー」

と、ものすごい勢いで(両手に持っててきぱきと)薪を車に積み込む始めた。救世主、現る。窓ガラスを傷つけないようにダンボールでカバー。そっか。気づかなかった。父と3人、約20分ほどで積み込み完了。

「長野県から運ばれて来るんですよ、丸太でね」

なんと、この子たちははるばる長野から旅をして、豊橋くんだりまでやって来たのだ。思えば、木って旅をするんだな。育った場所から切り出されて、運ばれて。どこに行くのかもわからずに。

「うちに来てくれてありがとう〜」

なんだか使いたくなくなっちゃうな。終のすみかがうちでいいのか。木の精たちは喜んでいてくれるかしら。聞けば、みなさん軽トラでやって来て「クレーン車で鉄の箱ごと荷台に下ろして」持って帰るとのこと。

「取りに来なくてもお届けもできますよ」

そうだったんかー。有料とはいえ、ありがたいサービス。まぁ、どんな所から薪が来るのか見たかったし。太陽を浴びながら、薪を積むのも楽しいからいーや。

「ありがとうございました。これで薪ストーブが使えます」「また来年、よろしくお願いします」

実はまだ、ナタや薪割り器も買わねばならないのだけど、それはおいおい。プロセスを楽しもう〜。薪をゲットできた歓びでドーパミンマックス。意気揚々と家に帰還。

「おつかれさま〜」「これで薪屋に行くのは来年でいいね」

その時、私はまだ知らなかった。この後、とんでもない出来事が待ちかまえていることを。薪屋へ行くのは来年。のはずだった。がっ!

「その薪屋へ、この1時間後に戻る」

ことになると、誰が想像しただろう。「ドタバタの女王」今年も最後にとんでも事件をやらかすのだった(明日に続く)。

今年もあと3日。みなさま、すてきな1日を。

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