私は、私を手離さない

【一日一作プロジェクト】「私は、私を手離さない」を作った(2022年の作品を紹介中)。朝から用事でセントロへ。橋の上で自撮りしていたら

「よかったら、撮りましょうか」

と、お声がかかる。見れば、小さなワンコを連れたお兄さん。外国に住んでいると、こういう申し出は条件反射的に「泥棒かも」「スマホを渡すものか」と思うのだけど

「いや、こんな小さなワンコを連れて逃げるの無理やろ」

と思い直し、撮ってもらうことにした。日本人観光客に見えたのかしら〜。と思ったら

「そのワンピース、すごく似合ってます」

おぉお、単純にそういうことだったらしい。しばらくワンコを触らせてもらいながら(笑)おしゃべり。名前も知らない同士が、橋の上で立ち止まり、たわいもない会話を交わし

「いい1日を!」

と、笑顔で別れる。たったそれだけの、わずか3分にも満たない物語。人生はささやかなエピソード、思いがけない出会いに満ちている。

さて。セントロで用事をすませ、書類をプリントアウトし、カフェテリアでひと休み。まだまだ半袖、ノースリーブ、サンダル姿が多いけれど、朝夕の風の涼しさよ〜。マラガの街は

「新学期の爽やかな空気」

に包まれている。新しい教室、新しい職場、新しい計画。夏休みですっきりと垢を落とし、心も頭も体もリフレッシュ。

「これから始まるぞ〜」「やるぜー」

という、9月のすがすがしい雰囲気が好き。とはいえ、私は手続き関連で、Aプラン、Bプラン、Cプラン、Dプランとここまで全て、見事に全滅。ついに最後のDプランとなった。

「勝率は5%」

って、低すぎん?(涙)。しかし、落ち込んでいる場合ではない。なんせ担当してくださる方から、わざわざお電話で

「これでダメなら、もう後はありません」

と、ラストチャンスであることを告げられたのだ。ここが最後の砦かぁ。ふるふるふる〜(←武者ぶるい)。5%の望みにかけて、最後まで闘うぜ〜(ハトフンで一発逆転なるか⁉︎)。

生きるとは、挑戦すること。希望に向かって、全力で進むこと。たとえ自分が望んだ結果にならなくても

「120%力を尽くした私」

には、届けられるものがあるはずだ。私は1人静かにバージョンアップして、次のステージへ進んで行こう。悲しくても、理不尽でも、絶望や怒りに襲われても

「私は、私を手離さない」

人生の手綱は、自らの手に。この9月、私はどんな決断をしなくてはならないのだろう。人生は、時にその人の人格を変えてしまうほど残酷だ。「ESPERANZA(希望)」文字。私の大好きな作品。

日本はまだ、連日30度越えのようですね。みなさま、お身体を大切にしてすてきな1日を。

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