思魂

【一日一作プロジェクト】「思魂(おもだま)」を作った。5ヶ月ぶりにダンス教室を再開。日本滞在中は1度も踊らなかったので

「思い出せるのか」

かなり不安。だったのは、最初は5分だけ(笑)。やる気が爆発して、1時間半踊り続ける〜。懐かしい仲間の笑顔。懐かしい私の居場所。オーレ!

「セビジャーナス、ルンバ、ブレリア、ベルディアーレス」

音楽がかかれば、すっと背筋が伸び、きりりと表情も引き締まる。基本のポジションに体が落ち着くのが、たまらなく気持ちいい。不思議だけど

「踊らない時間が、私の『踊魂(おどりだましい)』を呼び起こした」

炎のようなものが、今の私の中にはある。昨年の引越し騒動から、生活の基盤が崩れ、ルーティンを失い、流浪の民となり、今も手続きに追われ、どこに行くのかどうなるのかわからない。

「変化の連続、100本ノックのまっさなか」

で、私の中に生まれた炎。きりりと前を向いて。どんな荒波が来ようと、立ち向かう覚悟で立っている。そんな今の私。きっと私の踊りは変わるだろう。思えば

「54年の人生の中で今が1番、物を持っていない」

ハビ吉のマンションとはいえ、借りてるのは1室だし。私物はスーツケース1個分。友達に預かっていてもらっている荷物は、まだ1つも引き取れないでいる。物を増やせないので

「八百屋で段ボールをもらって整理箱に」

するレベルに戻った(笑)。ふりだしに。すごろくかい〜。ないものだらけの生活だけど、踊っていれば、とにかく幸せ。仲間と共に汗をかいて。大笑いして。たくさんのハグをありがとう〜。

先生が教えてくれる、新しいステップに夢中になって。アドレナリン大放出。たぶん、これまでは「上手になりたい」と思っていた。向上心としてはもちろん必要だけれど

「今はただ『踊りたくて』踊っている」

心が、魂が、体が、私に要求する。思いを体で表現することを。こんなことは初めて。失ってわかる、失って火がつくものがあるんだな。

実はダンス教室の前に、ひとりで海を見に行った。5ヶ月ぶりの地中海。青い空と海が、私を両手で抱きしめてくれた。青のハグ。これぞマラガ。

「思魂(おもだま)」

「思」文字が、踊る。これが、今日の私。言葉にならない思いを、踊りで表現できる幸せ。分かち合える歓び。レメ先生、仲間のみんな、ムーチャス・グラシアス!

みなさま、すてきな1日を。

Facebook にシェア
[`google_buzz` not found]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です