ケ・ベス?

【一日一作プロジェクト】「ケ・ベス?」を作った。近所に住む幼なじみのMちゃんから

「野菜が余ってるから、今から持って行くわ〜」

きゃ〜。食糧と画材が1番うれしい。朝食後は庭へ。くわを手に、勢いよく土を耕していると

「ももちゃん、おはよ〜」

車から降りてきたのは、MちゃんとワンコのGちゃん。ずっと体調を崩して、動物病院に通っていた。

「目が輝いてるよ〜。足腰もしっかりしてる」「最近、調子がよくて。一緒に遊びに来たよ」

よかったよかった。父も私も大の犬好きなので「Gちゃーん」とベタベタ体中を触りまくる(笑)ハラスメントかい〜。

「ぎゅーーーーっ」

っと、体を押し付けてくる Gちゃん。かわいい〜。癒されるー。父がささっと立ち上がり、台所に駆け出していく。

「Gちゃんにあげるもの、あったかなぁ」

それを聞くや、父について行こうとするGちゃん。私たちが名前を呼んでも、父の後ろ姿を見つめ、びくともしない。食べ物を探して右往左往する父の様子を、じっと見守っている。

「何もないんじゃないかなぁ。ごめんね」

先に謝っておく。期待を裏切っちゃ、がっかりだもんね。しかし。ワンコの目は、父の背中にだけ注がれている。「ご褒美」を必ず持って来てくれる、と信じているのだ。

「これ、食べられるかなぁ」

父の手には、2切れのチキンが乗っていた。味付け前の。それを見るや、喜び勇んで飛び出していくGちゃん。

「ぺろり」

で、終わった。Mちゃんが爆笑。「すごい食欲。これで味をしめて、また遊びに来るかも」。手術や点滴で寝たきりの時もあったGちゃん。ここまで回復して、本当によかったね。

「はいこれ、ミニトマト、みかん、キャベツ。もらいものだけど」「ありがとう〜」

野菜や果物が届けられる幸せ。さっそくランチにはトマトサラダ、夜はトマトソースでいただく。おやつにはみかん。大小さまざまなのがいい。私たちだって、みんな1人1人ちがう。「異」こそ豊かさ。

「ケ・ベス?」

生き物であり、木であり、葉っぱ、手でもある。そしてよーく見ると「MOMO」という文字にもなっている〜(笑)。「ケ・ベス?」はスペイン語で「何が見える?」の意。ワイヤーアート。

みなさま、すてきな日曜日を。

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