日本上陸記& 結芽

【一日一作プロジェクト】「結芽(むすびめ)」を作った。朝一番でガーデンセンターへ。あのYouTubeで出会った「カーメン君」が店長だったという

「豊橋のガーデンガーデンへ」

意気揚々と乗り込む。本日購入するのは、父と無理なくスタートできる

「庭に植える花と、来年の家庭菜園用の土&肥料」

私の希望は、マラガに咲いている花なんだけど〜。どれもこれもかわいいなぁ。色も形もさまざま、それぞれ個性があって。ざばっと30鉢くらい連れて帰りたいのだけど

「世話をするのは父」

なので、ぐっとがまん。花はいいとして、問題は野菜作りに必要な土&肥料の方。なんせ初心者。基本知識がまったくない。お店のお兄さんに

「野菜が作りたいんですが、必要なもの教えてください。全くの初心者です」「どんなものが作りたいんですか?」

「うーん。まだ決めてないですが、トマト、レタス、じゃがいも、にんじん、大根・・・」「うわっ、春野菜と冬野菜が混じってる」

「化学肥料もいりますよね?」「化成肥料です」

「この土を、どばっと袋ごとまけばいいんですか?」「いや、その前にまず石灰を」

「それは元肥の場合です」「もとひ???」「ついひ???何ですかそれ」

ほとんどコミュニケーションが取れないのに、お兄さんは愕然とし、あきらめのムードを漂わせながらも

「やる気だけはとんでもなくある」

のを感じ取ってくれたようで、急に吹っ切れたようにテキパキと指導が始まる。よかった〜、見捨てられなくて。とにかく王道である

「有機肥料、石灰、腐葉土などの順番と使い方、どれを買えばいいのか」

を教えてもらい、ごそっと買って家へ。さっそく父と2人、庭へ飛び出す。家庭菜園は改めて来年スタートすることにし、まずは雑草取り&花植え。

「この子は、ここに植えよう」「この子はそっち」

かわいい花たちの姿に、足の痛みを忘れて庭仕事に没頭する父。花が育つ姿を想像し、穴を掘り、着々と準備を進める父に、そっと株を手渡す。

「手から手へ」

人生のバトンは、日々の中に。手渡す、伝える、託す、そのすばらしさ。昔の私なら「花を植える」ところが、絶対やりたかった(笑)そこがメイン。でも、今の私は

「楽しそうに花を植えている父」

を見るのが、楽しい。自分で植えなくてもよくなった。そのことが、うれしい。若い頃は、何でも自分でやってみないと気がすまなかった。

「育ってくれるといいね」「虫がつかないといいなぁ」

わいわいやっていると、お隣のTさんが庭を覗きに来てくれた。

「うちでできた玉ねぎなの、どうぞ」「ええっ⁉︎」

聞けば、Tさんは「家庭菜園」を10年近くやっているとのこと。それも、畑を2つも借りて。

「すごい〜。これからいろいろ教えてください」「適当なのよ〜」「その適当コースをぜひ!」

その横で、Tさんの娘さんが大声で歌をうたっていた。通りに響き渡る歌声。いいよなぁ。田舎だから誰も気にしない。怪しい者として通報はされない(笑)。私もスペイン語で歌うぞ〜。

アートは人を結ぶ。そして、花や野菜、歌声もまた。なんてすばらしい星に、私たちは住んでいるんだろう。命を大切にする世界が、このままずっと続きますように。

★作品紹介「結芽(むすびめ)」。「結」という文字をイメージしながらカット。

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