井戸端忘年会&X

【一日一作プロジェクト】アルファベットシリーズ「X(えきす)」を作った。

「みなさん、今年最後の井戸端会議やります」

お隣さんグループからメッセージが届く。ピンピンと立て続けに着信音が。10・・・20・・・30・・・。ほかっておいたらなんと

「249ものメッセージが!」

うそ。ガールズトークが苦手な私(汗)。まさかこれを全部読むのか⁉︎

「明日何時にする?」「プレゼント交換やるんだよね」「そういえば4階のBさん、知ってる?」「私はチューロス作る」「隣の棟のFさん引越したんだよ」「宝くじが当たってね」「ワクチン3回目打った」「ホットチョコレート作るわ」・・・

30くらいのところで、すでに気を失いそうになり、静かに息を整えてメッセージを打つ。

「すみません。結局、何時でしょう?」

お隣さん達は「スペイン語を読むのが大変なのだろう」と理解してくださったので「方向の定まらない会話」に気を失っていたことは、知らない(笑)。

「いよいよ井戸端忘年会かぁ」

感無量。ここまで来られたことに感謝。この「井戸端グループ」。実は昨年「スペイン全土ロックダウン」のさなかに発足された。通りにはパトカーが配置され、理由がなければ家から出ることも許されなかったあの頃。

「ひたすら窓やテラスから、外を眺めていた」

誰も通らない、物音ひとつしない世界を。呆然と。とてつもなく大きな力が、これから私達の生活を根こそぎ変えていくだろう予感を、しっかりと感じながら。

「生存確認」「人間を見る」「直接コミュニケーションの取れる唯一の機会」

としての井戸端会議。だった。それぞれ「玄関の内側」にイスを置き、ぽっかり空いた中央スペース越しに、互いの顔を見つめ合って。あの経験、体験の共有が、自然と私たちを結びつけた。

「今年もみんな元気でよかったね〜」「乾杯!」

まずはホットチョコレート&チューロスで。それぞれ近況報告ダイジェスト。みなさん「えっ、なんでそんなことを⁉︎」というような、ご近所の話をよく知っている。次から次へとノンストップ。

「ももの顔、見て〜」「呆然としてる」

完全に容量オーバー(笑)。人の噂話にめちゃ弱い。ってか「噂話」というカテゴリーが、私の中にないことを改めて知った。

「じゃ、プレゼント交換するよ!」「きゃー」

この日のために、それぞれプレゼントを用意してきたのだ。ドキドキしながら包みを開ける。プレゼントが現れるたび大歓声。大喝采。

「マグカップだ!」「私のは長袖シャツ」「ハンドクリーム&ソープ」「日本のお土産だ〜」

いちいち記念撮影。お隣のお孫さんが動画まで撮ってくれる。そして、私に手渡された包みは・・・

「マフラー&手袋だ!うれしい〜」

いやぁ、こんなにうれしいなんて(笑)。なんなんだ、このドーパミンの大放出は。すぐにマフラーを首に巻きつける。るるるん。

「ももは寒がりだから、ちょうどよかったね」

ビジャンシーコ(スペインのクリスマスソング)をみんなで歌う。タンバリンやザンボンバ(楽器)でリズムを取りながら。

「アニス酒で乾杯しよう」「サルー!」

クリスマスに飲まれる甘いアニス酒。鮮やかな香りがデザートみたい。なんだかすっかりクリスマス&年末年始ムード。楽しいひと時をムーチャス・グラシアス!

頼りになるお隣さん方に囲まれ、ぼーっとしていられる幸せ。2022年もこうしてみんな元気で、井戸端会議を続けていけますように。

 

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