日本上陸記&夢咲号

【一日一作プロジェクト】妄想アート「夢咲号(ゆめさきごう)」を作った(いつか渥美線をペイントしてみたい)。「日本上陸記・31」。夜8時。いよいよ「スペイン政府のQRコード取得」の時が。

「なんとしてもやるのだ!」

修行僧のような澄んだ心で立ち向かう。「よろしくお願いします」。一礼してからスマホをテーブルにスタンバイ。手を洗い、口をすすぎ、心を清めてから取りかかる。

「質問に答えていく」

ただそれだけのことなのだが、これまで記入する際、画面に頻発した「挙動不審な動き」は見られない。

「おぉお〜頼むぞ。お願いします」

祈りながらページを進める。なんとか最後の質問までたどり着いたその瞬間、待ちに待ったQRコードが。

「やったーーー!」

すぐにQRコードをスクショして、ハビ吉に送信。これでいいのか確認してもらう。と、なんと!

「飛行機の座席がまちがってるよ。確認して入力し直して」「はぁあっ⁉︎」

「イスマークの横に90Hって書いてあったよ。座席でしょ」「それは、飛行機の機種」

うそ。やっと取れたと思ったのに(涙)。機体の機種?そんなもん、イスマークの横に書いとくな。まぎらわしい。にしても、どうして「座席がまちがっている」ってわかったの?

「だって、90Hなんて座席は存在しないよ」

CA(スチュワート)恐るべし。落胆のあまり、あんぱんを食べながら入力をやり直す。その後、ハビ吉とカルメン、2人に「OK」をもらって、取得が完了。

「できたーーーーーーっ」

この歓びは何なのか。そして、この苦しみは。とにかくこれで、今夜は眠ることができる〜(←今回、余裕を持ってホテルに2泊)。

さて、翌日。成田空港へ「PCR検査」に。再びホテルの無料送迎バスを利用。ターミナルに早く着いてしまったので、空港内を1人散歩。

「誰も・・・いない」

すごい光景(写真)。予約時間までまだ1時間以上。場所だけでも確認しようと標識に従って検査会場へ進んで行くと、入口にいたお兄さんが

「どうぞ。検査の方ですよね」「はい。でも予約時間までまだ1時間・・・」「いいですよ、今空いてるので」

よかった〜。検査を早くやれば、結果も早く出る。問診票に記入し、血圧を測り「検査の内容について説明させていただきます」と、お姉さんと個室に。ひととおり説明が終わり

「何か質問は?」「鼻の中に突っ込む棒は、両穴ですか?」「えっ」「いや、あのスペインでは両方の鼻の穴、そして喉の3箇所だったので」

お姉さんは笑いながら「片穴1つ」だと教えてくれた。そして、次の瞬間、信じられないことを私に告げた。

「PCR検査で、時々まちがって『陽性』が出ることがあります」

まちがって。って。それじゃ困る。すわった目で私は尋ねた。

「まちがいの『陽性』でも、飛行機には乗れず、強制隔離なんですよね?」「そうです」

いや、ものすごいリスクやん。こんなんあり?私はそっと声を落として、お姉さんにだけ聞こえる声で尋ねた。

「あの、これまでにもまちがいで陽性が出た方、いました?」「はい」「その方たちは?」「強制収容所へ」

怖すぎる。映画のようだ。けど、現実なのだ。無実の罪で強制収容所へ(涙)。陽性の烙印を押され、乗るべき飛行機は一方的に奪われ

「その『冤罪』が今日、自分に降りかかるかも」

うそやろ(汗)。とにかく祈るしかない(←宗教施設か)。検査は10秒で終了。鼻の奥に綿棒のようなものを突っ込まれて終わり。結果は3〜4時間でわかるらしい。せっかくなので

「空港内で開いているレストランでランチしよう」

先輩方から「お店は1つも開いていなかった」と聞いていたので心配したけれど、朗報。営業中のお店が5、6軒。コンビニも開いている。日本食を食べられるのもあとわずか。カウントダウンが始まったので、迷わず

「寿司と天ぷらのセット」

を注文。前祝いじゃ〜。誰もいない空港内を、ロボットカーが巡回(写真)。送迎バスでホテルへ帰館。ベッドにひっくり返る。はたして。PCR検査の結果はいかに!(明日に続く)

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