アルファルナテ&リモン月夜

【一日一作プロジェクト】レモンで「リモン月夜」を作った。いただく前に感謝を込めて。今日から始まる「アルファルナテ村・日帰りドライブ記」。

「マラガ県で1番標高の高い村アルファルナテ」

めざして、ハビ吉と出発。実はこの冬最後の寒波がスペインを襲い、季節はずれの雪やみぞれが各地を賑わせた。そんな中、温暖な地中海沿岸からわざわざ

「マラガ県の北部、山々に囲まれた海抜900mの村」

をめざす。理由はたった1つ。「雪があるかも」(←ハビ吉)。ほんまかいな。マラガ市街を出て、わずか40分でこんな田舎道に(写真)。おお〜っ、春爛漫。

「山々があんな近くに!」「あの向こうはもうグラナダ県だよ」

どこまでも広がる緑の絨毯。ここがマラガ県の北東・グラナダ県境なのだ。山に近づくにつれどんどん坂道になり、標高が上がっていくのがわかる。

「マラガ県から出るのは禁止だから、気をつけて行こう」

ハビ吉が真面目な口調で注意を促す。そりゃ罰金だもんね。スペインの県境には、よく警官達が待ち構えていて、違反者を厳しく取り締まっているのだ。

「風は冷たいけど、雪はないねぇ」

外気は5度。でも、あまりに景色が春爛漫で、草花や緑、鳥の声に溢れていて、のほほーんとした気持ちになる。

「誰もいないね」「暦の上では今日から春だよ」

ハビ吉が力強く言い切る。春の初日に訪れるアルファルナテ村。いったいどんな場所なんだろう。山道を進んで行くと、いよいよ山岳地帯に。間近で見るとすごい迫力。

「一休みのお茶したいね」「あそこに、お店があるよ」

お店も対向車も、まるで何もない山道に、いきなり白い建物が現れた(写真)。そっと扉を開けて入ってみると・・・

「こんにちは。コーヒー飲めますか?」「もちろん。どうぞ〜」

おお〜っ、なんと暖炉に火が!あったかーい。パチパチいう音に癒される〜。田舎風の家の造りもすてき。雪こそ降っていないが、ここで「ついにマラガ県が終わる感」いっぱい。

「まさに別世界」

太陽の下、地中海を見ながら焼きイワシ。から、いきなりペチカ。燃えろよ、ペチカ。さっそくランチの予約を取り付ける。ところで

「アルファルナテ村って何があるの?」

お兄さんに尋ねると、衝撃の言葉が返って来た。

「この辺りは、桜の丘として有名ですよ」「ええーーっ、桜!!!」

アーモンドではなくて?桜?本当に?歓喜する私にお兄さんは、自分のスマホで撮ったという桜の写真をいくつも見せてくれた。おお〜っ、桜じゃー。もう大興奮。

「どこに行けば、桜が見られるんでしょう?」「どこって。ドライブしてれば自然に見られますよ」

どうやら開花はまだ少し先らしい。が、この瞬間、本日の日帰りツアーの目的は

「雪から桜に」

はっきりと変わった。我々は桜を見にアルファルナテ村をめざす。行き当たりばったりで、出発前に何も調べない私にも問題はあるけれど

「無知だから、人生はサプライズに満ちている!」

こんな大興奮が待っているなら、無知も悪くない。はたして。十数年ぶりに桜の花は見られるのか。(明日に続く)

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