【一日一作プロジェクト】黒白でペイントして「夢森(ゆめもり)」を作った。マンションの井戸端会議グループのみなさんが
「ももの誕生日会をやろう!」
とお声がけしてくださり、夕方6時に「エレベーター前」に集合。この公のスペースを囲んで、4つのドアが向かい合っている。
「じゃ、何か食べるものを作ります!」
力強く言い切った。のはいいが「はて、何を作るのか」。料理の得意な友人Cさんに相談するとさっそく
「焼きそばの作り方、および動画」
が送られてきた。すばやい。それを見ながら気分を高め、手順を頭に叩き込む。
「よし、麺とキャベツ、豚肉と玉ねぎがあればいいのだ」
食料品の買い出しへ。ついでに銀行や用事もすませてしまおう。歩きながら、私の頭は昨夜から考え続けていた
「ミャンマーの人々に起こっている虐待、虐殺」
に対する「アートデモ」に飛んでいた。筆を剣の代わりに!自分にできることを今、ここで!ピカソの「ゲルニカ」には足元にも及ばないけれど
「アートで反旗をひるがえす」
ことを今、しなかったら。アーティストでいる意味がない。週末から4日間で描き上げることに決め、イメージを膨らませていると
「塗料屋」
が、目の前に。クリスティーナが先日、安いアクリル絵の具を購入した店。もちろん「絵を描く」ためでなく「家具を塗る」ための絵の具なので色の種類は少ない。が・・・
「濃厚で安い」
私はふらふらと、店の中へ吸い込まれて行った。お兄さんと話をしながら、どの素材が使えそうか。メモをし、写真を撮り、お店を出た時には
「焼きそばのことはすっかり忘れて」
いた。むくむくと「ミャンマーの人々と白い鳥」のイメージが湧き上がる。それを強く念じ、心に焼き付ける。
「あぁ、今からすぐにでも描きたい」
その思いに引きずられながら、買い物と用事をすませ帰宅。
「あっ、麺とキャベツ忘れた」
脱線の女王(汗)。結局、いつもの「チキン料理」を作ることに。せっかくだから日本風に
「テリヤキ味と、カレー味の2種類でいこう」
ゆで卵もつけて(写真はテリヤキ味)。あっという間に夕方6時。ホット紅茶、チーズ、チキンを用意してドアを開ければ、そこはもう会場。
「デザート作ったよ」「これはハーブティ」「クッキーもあるよ」
中央に置かれたテーブルに、みなさん差し入れを献上。その後、それぞれ自分の家の玄関に置かれたイスに座って。ソーシャルディスタンスもばっちり。
和気あいあいと始まった「井戸端誕生日会」。その時、私たちはまだ知らなかった。その後「仰天する出来事」が待ち受けていることを。
誰が、想像しただろう。同じマンションの住民が、私たちの井戸端誕生日会を警察に「通報」しようとは!(明日に続く)