【一日一作プロジェクト】カリグラフィアート「夢小春(ゆめこはる)を作った。ついに来た!ハビ吉の秘密の場所「アーモンドの丘」へ。
「うわぁ〜、丘いっぱいに花が!」「桜みたいーーーっ」
緑の絨毯の中に、ぽつぽつと生えるアーモンドの樹。薄紅の花をつける風情はまさに桜!霞んだような風景は
「里の春」
を思わせる。これが、桜じゃないと?感激に包まれながら、花の間を歩き回る。
「すごいーっ」「きれい〜」「なんて場所なの!」
足もとには黄色い草花たちが。どこを見ても「春」の気配。実際に1年で1番寒いのは2月なのだけど
「春の気分を満喫」
これが、ロックダウン発表の前日。ってのが信じられない。偶然とはいえ、なんというか
「戦(ロックダウン)にのぞむ前の、最後の瞑想」
的な1日だった。いつもながら、アトリエから引きずり出してくれるハビ吉に感謝。名もない丘の、田舎の風景。観光地でも公園でもない。だからこそ、心に染みた。
「あぁあ〜『アーモンドの丘』を描きたくなってきた!」「また?」
ハビ吉が、眉間にシワを寄せる。確かそうやって「コマレス村」も描き出したのだった。めちゃ大きい絨毯サイズで。あと先考えず。
「そろそろ行こうか。せっかくだからマラガ市の限界まで行ってみよう」
たぶんどなたかの私有地なので、ご迷惑にならない程度に散策。「アーモンドの丘」の主さま、春を感じさせていただき、ありがとうございました。
「マラガ市内から出られないから、ギリギリっていうと」「この辺かぁ」
地図を見ながら、2人でチェック。田舎道をゆっくりと北上。対向車はまるでなし。主要道から外れた田舎なので、しーんとした山道のカーブをいくつも超えていく。
「ここだ!」「マラガ市の終わり?」
車を降り、目の前に広がる丘と、その向こうに連なる山々を眺める(写真15枚目)。まるで目印のように1本のアーモンドの樹が。
「初めて見たよ、こんな気持ちで」
まるで、見えない国境がそこに引かれているかのよう。目の前に見えるのに、そっち側へ行くことはできない。そうなって初めて
「当たり前に手にしていたもの」
に、呆然とする。今の私たちは「条件だらけ」。何をするにも。いかに「無条件」で生きていたか。誰が想像しただろう。隣の市でさえ
「眺める場所」
になったのだ。足を踏み入れることなく。ここ1年、祈るような気持ちで生きている。私たちの願いは1つ。安心して生活できること。
「夢小春(ゆめこはる)」
ピンクと緑。「アーモンドの丘」にインスピレーションをもらって。今日は1日、用事で走り回った。すごい行列(汗)。いよいよ明日からロックダウン。最低2週間からスタート。はたして。