月夜の祝花

【一日一作プロジェクト】2017年の展示会「LunAmoR(ルナモール)」のもも窓で「月夜の祝花(いわいばな)」を作った。いつも応援してくれる父へ。感謝の気持ちを込めて。

「お父さん、音楽屋になることにした!」

20年以上前、勝手に1人で決めて、単身スペインへ渡った。あの時と同じ口調で

「お父さん、音楽屋をやめて絵を描くことにした!」

と告げた5年前。「寝耳に水」ばかり入れられている父は、もう少々のことでは驚かない。半世紀に渡る娘の

「とんでもない事後報告1000本ノック」

に、いつのまにか「ショックを瞬時に吸収し、受け入れ、自らも参加する」エネルギー方向転換システムを、自らの内に作り上げたのだ。父のメンタリティは

「高性能・衝撃吸収シート」

みたくなっている。はず。もちろん、その衝撃の大半は私が与えたものなので、父には頭が上がらない。

定期的に父と私はスカイプをしている。が、最近オウムが毎回、必ず参加してくるようになった。それもパソコンを立ち上げ、ごそごそ準備をする私を見つけるや

「ぷぷぷ、ひゅーい」

と鼻歌まじりで現れ、パソコン脇で待つ。5分でも、10分でも、待つ。そして、いざスカイプが始まると、ずずずっとパソコン画面前へ移動。それが必ず

「父と私の間」

なのだ。なんなん、そのポジション。完全に「参加してます!」って顔やん(写真)。キーボード踏んでるって。

今年は日本に行けなかった。コロナで、私たちの生活は根こそぎ変わった。世界中が、コロナで始まり、コロナで終わる2020年。

「なんとしても生きのびねば!」

いつも笑顔の父がいるから、私も揺らぐことなく進んで行ける。どんな時も、どんな決断の時も私を支えてくれて、お父さん、ありがとう!

今日は父の誕生日。スペインから、ハグと「月夜の祝花(いわいばな)」を送ります。体を大切にして、マイペースで毎日を楽しんでね。来年は日本に行くぞ!

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