自然遊歩道・4

【一日一作プロジェクト】「紙袋」で楽描き&コラージュアート進化中。自然遊歩道「カミニート・デル・レイ」。いよいよクライマックスの「吊り橋」へ。

「その前に、もものサンドイッチを食べよう!お腹ペコペコ〜」

話は昨夜に戻るが、ハビ吉がわざわざ電話で「乾いたサンドはダメ。ジューシーなものを」とリクエストしてきた。意を決して

「パンにオリーブオイルをたっぷり染み込ませ、さらにマヨネーズを塗る」

念の入れよう。ダブルしっとり構造。食パンなので、みるみる油を吸い込む。まさにスポンジ状態。これで、パンがパサパサってことはあり得ない。

「乾きを、封じた」

静かな満足感が胸に広がる。後は、ゆで卵とハム・チーズをはさむだけ。しかし。念には念を入れ、当日は「携帯マヨネーズ」まで持参した。

「これ、携帯マヨネーズ。よかったら」「えっ、なんで?もう中にマヨネーズ入ってるよね」

「もしものために。ほら、万が一しっとり感が足りなかった場合」

もう完全に洗脳されていたので、私の注意点はそこだけ。に、集中されていた。結果から言うと

「しっとりを通り越し、ぐにゃ」

だった。持ったとたん。不思議な柔らかい物体。パンにコシがあるから安定感が生まれ、サンドイッチになるのだ。ということをこの時、理解した。

「おいしいよ〜。ありがとう!」「ほんと?」

思えば「乾いていないサンド」は、単にサランラップでしっかり包めばよかった。のかも。

さて。ランチの後は、いよいよ遊歩道のクライマックス「谷間にかけられた吊り橋」へ!高さもさることながら、V字の谷を結ぶ吊り橋はまさに

「風の通り道」

なのだった。渓谷を渡る風が、一気に通り抜ける「突風スポット」。「ごご〜っ」という音におののき、あわててスマホをしまう。こんな橋の上で撮影して落としでもしたら・・・

「こ、こ、これは風の門じゃ〜」

手すりにつかまりながら、よろよろと橋を渡る。ハビ吉は写真やら動画やら、思う存分撮りまくっていたが、私はまっすぐ橋を渡り切る。ほっと一息ついていると

「もも、もう一度こっちに戻って来て!動画撮るから」「はぁあっ?」

せっかく必死で渡り切ったのに。真剣な顔つきで、周りの景色も見ずに、よろよろと橋を戻って行く私。

そのハビ吉撮影の動画は、Facebookでご覧いただけます(笑)ものすごい風の音〜。さて。橋を渡り切ると、渓流沿いに遊歩道が続く。冷たいビールまで、あと40分。

(明日に続く)

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