フェリア2019(3)

【一日一作プロジェクト】サンダルで「夢夜道(ゆめよみち)」を作った。「フェリア2019」を振り返る企画・最終回。ダンス教室の先生&仲間とフェリアへ!

「なんという華やかさ!」

色とりどり&ふりふりのフラメンコ衣装。それが集団になると、とにかく目立つ(笑)毎年、ローカル新聞のカメラマン達にバシバシ写真を撮られる。

「まずはマラガのセントロで踊りましょう!」

ダンス教室のメンバーだから、みんな踊る踊る。音楽がなくても手拍子やカスタネット、アカペラで大丈夫。強者揃い。

自分達の暮らす町。いつも歩き回っているセントロの「通りで踊る」のがいいのだ。生活の中に溶け込んで。空にはカモメが。

「この町で私は生きている!」「これが私たちマラガの文化なんだーーー!」

って、全身で感じながら踊る。最高や。フラメンコ衣装は体にぴたっとフィットしているので、とても暑い。さらに使われている布の量も多くて、重い。でもみんな

「フェリアの幸福感に包まれている」

ので、最高の笑顔。さて。馬車に乗ってセントロから郊外のフェリア会場へ移動。まずはランチ。食べて飲んで、おしゃべりして。その後、始まるダンスタイム。

「踊りたいーーーーっ!」

みなさんテーブルから、わらわらと立ち上がる。特設ステージで踊るセビジャーナスは格別。踊れば踊るほど、アドレナリンが大放出。

「別の踊れるお店に行こう!」

踊れる場所を求めて移動(笑)ダンス教室のメンバーだから。さらに店を変え、夜の8時近くまで踊る。結局お昼の12時から夜の8時までノンストップ。5リットルくらい汗をかいた。

「来年はフェリアできるといいね」

そんなメッセージが今週はいくつも届いた。そこには、安心してフェリアが行えるくらい

「パンデミックが収束、コントロールできる社会になっていますように!」

という祈りがある。単にフェリアで大騒ぎしたいから、ではない。踊りも衣装も、音楽も馬車も、食べ物も飾り付けも。全て大切なマラガ文化。

「アンダルシア文化の継承。それが、断ち切られていく」

のが、つらいのだ。そしてそれは今、世界中で起こっている。「あきらめ」が、心に音もなく沈殿する。それに反旗をひるがえすのが、アートだ!

そう信じて、一日一作。思いを、祈りを形にしている。どの作品も、祈りだ。一日も早く、安心して暮らせる毎日を取り戻せますように!

そして。自由に国境を越えて、愛する家族や友達に会うことができますように!そんな「夢夜道(ゆめよみち)」を、今の私たちは歩いている。

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