「国名」問題

テレビのニュースを見ていて、その事件は起きた。
「ヘオルヒア、って何?」
わたしが、ベラにたずねると
「ええ~っ、ヘオルヒアを知らないの?」
「知らない」

さんざん、すったもんだの末、それが
「グルジア共和国」の、スペイン語読みとわかった。
「ちょっと、変わりすぎじゃないの!」

国名や人名など、「固有名詞」は、ほんとうに困る。
前に「ウィルアム・テル」が、スペイン語では「ギジェルモ・テル」になることを書いたが
できれば「固有名詞」は、世界共通にしてはしい。
特に国名は「その自国の人たちが呼んでいる国名」に、統一すべきだ、と思う。

だいたい我らが「スペイン」だって、それは英国圏の読み方で
ほんとは「エスパーニャ」。
「日本」だって、「ジャパン」なんて、日本国民だれも思ってないわけで、
さらにそれをスペイン語化するもんだから
スペインで日本は「ハポン」という。
わたしなんか「ハポネサ(日本人女性)」。

「ウサ」は、どこの国でしょう。なんと、USAのスペイン語読み。
「トゥルコ」って、「トルコ」だけど、こういうニアミスも紛らわしい。
やっぱり、国名は世界共通がいい。

自国民に「どのように発音するのか」聞いて、
みんなで発音を練習する、なんてすてきだと思う。
ちょっと「フランスなまり」とか「アラブなまり」とか
楽しそうだ。

そういえば数年前、ベラのことを母に言ったとき
「えっ、ウルグアイ?どこそれ?」
と言われた。「南米にある国」と、説明すると
「ふ~ん」
と言っていたが、数週間して電話をすると
「ベラの国、寒いんだよねぇ。ロシアの近くで」
「ええっ!ロシア?」
「ウクライナじゃなかった?」
「ちがうよ、ウルグアイ。南米!」

どうして、こんなことに・・・と思っていたら
もっと、とんでもないことが起こった。
学生時代の友人に、久しぶりに会ったとき
「ねぇ、ベラの国って、たしか・・・」
うう~んと、眉間にしわを寄せながら
「ウガンダ、だったっけ?」
「・・・・・・・」

ベラは、アフリカ人に、されていた。

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