満月夏鳥

【一日一作プロジェクト】バッグを使って「満月夏鳥(みちづきなつどり)」を作った。廊下を歩いていると、部屋の奥の窓際の床に

「黒いもの」

が落ちていた。それも、ひらひらと揺れている。「紙かな?」と思ったが、そんな所に紙を置いた覚えはない。それも黒色の。

「なんだろう」

一歩踏み出して、はっとした。その黒い物体は、自分の力でうようよと動いているのだ。大きさは15センチあまり。私の背後では、オウムが積み木で遊んでいる。

「こ、こ、これはツバメ!」

間違えて、窓から部屋の中に入ってしまったのだろう。そして。出られなくなり困っている様子。実はうちの窓は全て、オウムが外に出て行かないよう

「手作り網カーテン」

仕様になっている。これを突破した、ってことはかなりの勢い。いや、体当たりで網カーテンに突進したのにちがいない。

「ややや、どうやって外に出そうか」

なにしろ私の背後には、何も知らないオウムが。オウムとツバメ。お互いパニックになったら大変。なので、私だけツバメのいる部屋にそっと入り、後ろ手にドアを閉める。

「ひゅうーーーーっ」

人間の姿に、驚いたツバメが床から飛び上がる。ものすごい勢いで部屋の中を旋回。あぁあ、怖がらないで。私は友達だよー。なんとか網カーテンを全開、青空へと誘導。

「こっちだよーーー」

数回目の旋回で、無事大空へ!あぁあ、よかった。確か去年は、カーテンレール辺りにぶら下がっている所を発見し

「こうもり」

かと思って、飛び上がったのだ。あぁあ、驚かさないでおくれ。さて。手作り網カーテンを再び設置し、部屋の外に出る。

「今、この家に別の鳥がいたんだよ」

オウムに話しかけてみるが、きょとんとしている。そういえば先月、うちのテラスの手すりに一羽の鳩が止まっていた。その視線の先には・・・オウム!

「ほら、鳩だよ!見てごらん」

せっかく近くに連れて行っても、全く興味を示さないオウム。を、ガラス越しに見つめる鳩(笑)同じ灰色だし。

「満月夏鳥(みちづきなつどり)」

6/21は満月。満ちた月の光を浴びて、舞い踊る鳥たち。そろそろツバメ達との別れも近づいてきた。無事に巣立って行けますように!祈りを形に。

【お知らせ】本日のFacebookで、さび猫「わくわくまだらん」を動画でご覧いただけます。写真では見えにくい立体感がよーくわかります。お時間のある方はぜひどうぞ。

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