スペインのコロナウィルス感染者は、いよいよ20000人を越えた。そんな中、今日のメインイベントは
「スーパーへ食料品の買い出しに行く!」
なんと1週間ぶりに外へ出る。それも完全装備。マスク、手袋、帽子、メガネ。に、スポーツウェア(←すぐに洗えるように)。怪しすぎる。1ヶ月前だったら
「絶対スーパーに入れてもらえない」
タイプの客。セキュリティのお兄さんが飛んできたはず。なのに。状況が変わると常識も変わるのだ。
店内に入ると、ほぼみんな同じ格好をしていた。お互いに距離を取って近づかない。人の少ないランチタイムを狙って駆け込んだせいか、客は8人ほど。
「こんにちは。えーと、鶏の胸肉を4切と・・・」
肉屋の前でいつものように注文を始めると、お兄さんがマスクの下から声を上げた。
「もっと後ろに下がって!注文して下さい」
ええっ。そうなの。知らなかった。あわてて三歩、後ずさり。2メートル以上離れた上、マスク越しだから叫ばないと伝わらない。
「それからっ、真空パックの豚肉とチョリソー下さいっ!」
野菜や果物はいつもと同じ品揃え&値段。棚から姿を消していたのは、パンやトイレットペーパーなど。ささっと20分で買い物をすませレジへ。ここでも人々は2メートル間隔で並ぶ。
「それがもう、外に出るのが怖くって。いったいいつまで続くのかねぇ〜。今日のテレビで言ってたけど・・」
私の前のご婦人、もう話が止まらない。マシンガントークを繰り広げ、レジのお姉さんも呆然。それもマスクなし、手袋なし!
それじゃ、セキュリティのお兄さんが飛んでくるって(1ヶ月前なら私の方が捕まっただろうに)。
さて。家へ帰り、いきなり玄関でスポーツウエアを脱ぎ捨てる。手洗い&うがい、シャワーまで一気に。
今日は「黄色&緑」でコラージュパーツをペイント。春への思いを込めて。今年のスペインは、春が遠そうだ。
からまた